「お父さんと伊藤さん」タナダユキが上野樹里を「役者として最強」と断言

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お父さんと伊藤さん」の公開直前イベントが10月5日に東京都内で行われ、主演の上野樹里と監督のタナダユキが登壇した。

「お父さんと伊藤さん」公開直前イベントの様子。

「お父さんと伊藤さん」公開直前イベントの様子。

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「お父さんと伊藤さん」ポスタービジュアル

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「お父さんと伊藤さん」は、中澤日菜子の同名小説をもとにしたコメディ。上野演じる彩、リリー・フランキー扮する恋人の“伊藤さん”、藤竜也演じる彩の“お父さん”が繰り広げる奇妙な共同生活を描く。

本編上映後のイベント冒頭でタナダが「楽しんでいただけましたか?」と呼びかけると、観客たちから大きな拍手が贈られる。続けてタナダは「老いていく親とどう向き合うのかは、日本の社会問題とも言える。そのことを軽やかにユーモアを交えて描いている作品だったので、これは映画化したら面白くなるのではと思いました」と制作のきっかけを明かした。

「お父さんと伊藤さん」公開直前イベントの様子。

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印象に残っているシーンを聞かれた上野は「お父さんが『僕が払う』と言って植木鉢を買うシーンがあって。現場でカットがかかってからボロボロ泣いてしまいました」と述懐。また自身の役どころに関して「現代に生きる人に親近感を持ってもらえるような、彩の飾らない言葉が魅力です。地に足をつけて生きる彩を楽しんで演じることができました」と語った。

左から伊藤さん役のリリー・フランキー、彩役の上野樹里、お父さん役の藤竜也。

左から伊藤さん役のリリー・フランキー、彩役の上野樹里、お父さん役の藤竜也。[拡大]

タナダは「上野さんも藤さんもリリーさんも、3人がお互いの呼吸を感じてお芝居をしているので、まったく同じにならない」と撮影当時を振り返る。そして上野について「クランクイン前から生真面目に役のことを考えてくれていて。でも考えてきたことを曲げないわけではなくて、相手のお芝居を見てどんどん変化させられる」と述べたあと、「役者として最強」と断言した。

最後に上野は「どの世代の方でも楽しんで観てもらえる映画になりました。皆さんの家族の形を3人に投影しながら観ていただいて、家族について考えるきっかけになればうれしいです」と観客に対し思いを伝え、イベントを締めくくった。

「お父さんと伊藤さん」は10月8日より全国にてロードショー。

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(c)中澤日菜子・講談社/2016映画「お父さんと伊藤さん」製作委員会

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