竹馬靖具監督作「蜃気楼の舟」予告編が公開、ホームレス搾取する“囲い屋”描く

「今、僕は」の竹馬靖具による監督第2作、「蜃気楼の舟」の予告編が公開された。

本作は第50回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭に正式出品された人間ドラマ。ホームレスの老人たちの生活保護費を巻き上げる“囲い屋”として働く青年が、自分を捨てた父親と再会したことをきっかけに現実と幻想のはざまで揺れ動くさまを描く。主演を「朱花の月」の小水たいがが務め、ダンサーの田中泯が主人公の父親を演じる。そのほかの出演者は足立智充、三谷昇、新国立劇場バレエ団プリンシパルの小野絢子ら。

予告編は鳥取砂丘で撮影された幻想的な風景から始まり、囲い屋たちがホームレスを物のように扱うさまが映し出される。また後半では、1艘の舟とその横にたたずむ主人公、砂浜を歩く女性などの断片的な映像が次々に繰り出されていく。

「蜃気楼の舟」は2016年1月より東京・UPLINKほかで順次公開予定。なお本作の全国公開を実現させるためのクラウドファンディングが、クラウドファンディングサイト・Motion Galleryにて2015年11月30日まで実施中だ。