第87回アカデミー賞の脚本賞にノミネートされた「
本作はギレンホール扮する学歴もコネもない男ルーが、“ナイトクローラー”と呼ばれる報道スクープ専門の映像パパラッチとなり、刺激的な映像を求めるあまり一線を越える様子を追ったサスペンス。
ルーを演じるにあたって、実際のナイトクローラー以外に参考にしたものを尋ねると、ギレンホールは「何も参考にしていないよ。僕にとって今回は脚本がバイブルだったし、脚本から外れないということに集中したんだ」と答える。そして「言葉の中にこそルーというキャラクターが存在することを知っていたので、そういうアプローチをしている。実際のナイトクローラーたちと時間を過ごすというリサーチはしているし、体を変化させることで役作りもしたけれど、何よりも自分を導いてくれたのは脚本の言葉だった」と明かした。
感情が表出することが極端に少なく、常に無表情のルー。彼のキャラクターを「ルーは自分の感情をわかっていないんじゃないかと僕は思う。彼は自分の感情がどういうものなのかということを教えられていない。だから無自覚だ」とギレンホールは説明し、「多分彼は親にネグレクトされていて、親代わりとして唯一コンタクトがあったのが電子機器なんじゃないか。電子機器にはそういう感情がないわけだから、彼も同じようになってしまったんじゃないかというのが僕のアプローチだった」と、他人と交流を持たず電子機器と向き合い続けるルーの生活について語る。
さらにルーが過激な映像を求め、常軌を逸した行動へと走るきっかけを、ギレンホールは「いけないことをしてでも成功することに価値を置いてしまう世の中が、そもそも背景としてあるんじゃないかと思う」と分析。そして「もちろんルー自身はそんなことを思っていないし、彼には感情がないから特にきっかけもなく、常軌を逸したと自分でも思っていない。普通のこととしてやっているだけなんだ」と、成功のためには手段を選ばないダークヒーロー、ルーが生まれた背景に言及した。
「ナイトクローラー」は8月22日より全国でロードショー。
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