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呉美保監督がラブシーンへのこだわりを明かす!「そこのみにて」に友近ら号泣

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3月25日、第7回沖縄国際映画祭「島ぜんぶでおーきな祭」にて「そこのみにて光輝く」が上映された。これは芸人と特別講師による作品解説が楽しめる企画「桜坂映画大学」のプログラムのひとつ。この作品の特別講師として登場した呉美保監督が、芸人の友近アジアン馬場園、バッファロー吾郎Aとともにトークを行った。

2014年に公開された「そこのみにて光輝く」は、綾野剛池脇千鶴主演の映画。貧困層の生活を背景に、生きる目的を失った男と愛を諦めた女が幸せをつかもうともがく姿を描き出す。上映後のトークショーが始まったとき、友近と馬場園は「こんなひと握りの幸せも手に入らないのかと思うと……」「画面に入っていって助けてあげたい」と、目を真っ赤に泣き腫らしていた。

特に芸人3人は、池脇千鶴の演技に心揺さぶられた様子。Aが「池脇さんは僕の中で3本の指に入る演技のうまさですね」と評価すると、監督も「知名度があるのにここまで体を張れる女優さんは、彼女くらいです」と尊敬の念を表した。その池脇と今回の役について友近が「貧乏な生活してる人って食事が炭水化物ばっかりになるでしょ。この池脇さんは、炭水化物で太った感じのリアルな体つきなの!」と熱弁をふるうと、Aが「もしその体型がもとからだったら失礼でしょ!」と突っ込んだ。しかし監督が「体つきについても、池脇さんはわざとやってると思う」と発言し、一同でさらに感心してしまう場面も。

綾野剛については、監督が「飲んだくれた主人公の顔のむくみや肌質を表現するために、綾野さんは撮影地の函館でわざわざ飲み仲間を作って、毎晩お酒を飲んでいた」という徹底した役作りのエピソードを披露した。

ここでAが「男だからやっぱり気になっちゃうんですが、キスシーンのやたらエッチで生々しい音は、どうやって録っているんですか?」と質問。これに監督は「裸だと服にマイクを付けられないから、長いガンマイクを遠くから伸ばして音を拾っています。静かなところで撮影しているから実際に音が響くんです。綾野さんと池脇さんには『いやらしい音を出してください』というお願いもしました」と答えた。さらに「女優さんを脱がすためだけに作られた映画や、話の筋もなく突然脱ぎだすような作品は理解できなくて。ちゃんとストーリーがあって、愛があって、リアリティがある撮り方をしたいんです。シーツで体を不自然に隠すようなのはダメ。あと最近の映画では男性が女性のバストトップを舐めるカットは少ないんですが、今回はそこも『ちゃんと舐めてください』とお願いしましたね」と、こだわりを語った。

劇中で高橋和也が演じる、主人公たちの幸せを阻む役について3人は「大っ嫌い!」「会ったら蹴り飛ばしたい!」と大ブーイング。しかし監督は「実は次回作の『きみはいい子』には池脇さんと高橋さんが引き続き出てくださってるんですが、2人の役が今作と真逆なんです」と明かし、観客の興味を掻き立てた。

呉美保監督の新作、「きみはいい子」は6月27日よりテアトル新宿ほかにて全国ロードショー。

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