「ブルーロック」「炎炎ノ消防隊」の土屋萌(講談社 週刊少年マガジン編集部)
マンガ家が作品を発表するのに、経験豊富なマンガ編集者の存在は重要だ。しかし誰にでも“初めて”がある。ヒット作を輩出してきた優秀な編集者も、成功だけではない経験を経ているはず。名作を生み出す売れっ子編集者が、最初にどんな連載作品を手がけたのか──いわば「担当デビュー作」について当時を振り返りながら語ってもらい、マンガ家と編集者の関係や、編集者が作品に及ぼす影響などに迫る連載シリーズだ。今回は「ブルーロック」をはじめ、「七つの大罪」「アルスラーン戦記」「神さまの言うとおり」「炎炎ノ消防隊」「ランウェイで笑って」などのヒット作を担当する週刊少年マガジン編集部の土屋萌氏が登場。ファンには「担当・T屋です!」から始まる個性的なアオリ文でお馴染みの名物担当編集の、初めての本格的インタビューとなる。2012年に講談社に入社して以来、週刊少年マガジン編集部で少年マンガ一筋。テンションと自意識高めのアオリ文やX投稿から、一体どんな人物なのかといつもより少し緊張しながら登場を待っていたところ、現れたのは物静かでシャイな雰囲気の、微笑をたたえた男性だった。胸に秘めたる少年マンガへの愛情を深堀りしながら、「担当・T屋」が爆誕した意外な舞台裏にも迫った。