TVアニメ「涼宮ハルヒ」シリーズが、2026年に放送開始から20周年を迎えることを記念し、「『涼宮ハルヒの御礼』プロジェクト」が始動。その第1弾として、劇場版「
約15年前の2010年2月6日に上映された劇場版「涼宮ハルヒの消失」。公開当初は全国24館というスタートながら、当時の深夜アニメ発の映画として驚異的な大ヒットを記録した。リバイバル上映に合わせ、新規制作された予告映像を公開。プロジェクト始動にあたり、原作者の谷川流からはコメントが到着した。
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劇場版「涼宮ハルヒの消失」予告編(2026年)
谷川流コメント
編集氏からアニメ化の話を聞いたのがいつだったかは忘れてしまいましたが、初めて京都アニメーションを訪れたのは2005年の初春頃でした。当時「AIR」が放映中だったので確かです。
その時の僕は役員の方々やスタッフの皆さんに「よろしくお願いします」と頭を下げたら自分の仕事は終わったも同然だと思っていたのですが、そこから「それではどのようなアニメにしましょうか」と、いきなりシームレスに会議が始まったこと、そしてどうやら僕の意見を求めておられるらしいことに驚きました。
果たしてそれは僕が考えていいものなのか?
とは言え、さすがにノープランだったわけでもなく、最初に僕が述べたのは「一巻目の『憂鬱』だけで1クールできませんか?」でした。と言うのも僕はあのラストシーンがそこそこ気に入っていて最終話はアレで終わるのがちょうどいいと考えていたからです。スタッフ諸氏はしばらく「うーん」と思案しておられるようでしたが、やがて「やれないことはないが著しく間延びしたものになり原作にあったテンポのよさが失われるだろう」と言うような意味の返答を下さいました。けだしもっともです。
そこで僕が発したのが「では『憂鬱』エピソードの合間に短編エピソードを順不同かつ時系列の整合性などまったく考慮せずに挿入していくというのはどうか」というものでした。何が何でも「憂鬱」ラストを最終回にしたい一心のようですが、その場の思いつきを口にしただけだった気がします。
それから数ヶ月後、湖の畔の研修センターのような所で構成会議が行われました。いつのまにかその案は決定事項になっており、後はどの短編をどのタイミングで放り込んでいくかに焦点は移っていました。ひょっとしたらあの放映順は適当に決めたんじゃないかと思っている人がいるかもしれませんが、実際は全員頭が割れそうになるほど考えたのです。いやもう本当に。
あれから二十年、それだけ経過してもハルヒたちが動いているのが見れたり声を聴けたりするのは、あの時アニメーション製作に携わってくれた方々と楽しんでくれた皆様のおかげでしかありません。重ねて御礼申し上げます。ありがとうございました。
劇場版「涼宮ハルヒの消失」リバイバル上映の劇場情報
東北地区
宮城県:MOVIX仙台
山形県:フォーラム山形
関東地区
東京都:角川シネマ有楽町
東京都:新宿バルト9
東京都:グランドシネマサンシャイン池袋
東京都:T・ジョイSEIBU大泉
東京都:T・ジョイPRINCE品川
神奈川県:横浜ブルク13
神奈川県:川崎チネチッタ
埼玉県:MOVIXさいたま
埼玉県:T・ジョイエミテラス所沢
千葉県:T・ジョイ蘇我
茨城県:MOVIXつくば
栃木県:MOVIX宇都宮
群馬県:MOVIX伊勢崎
中部地区
新潟県:T・ジョイ新潟万代
新潟県:T・ジョイ長岡
石川県:ユナイテッド・シネマ金沢
愛知県:ミッドランドスクエアシネマ
静岡県:シネシティザート
近畿地区
大阪府:T・ジョイ梅田
大阪府:なんばパークスシネマ
京都府:T・ジョイ京都
中国・四国地区
島根県:T・ジョイ出雲
広島県:広島バルト11
愛媛県:シネマサンシャイン衣山
九州・沖縄地区
福岡県:T・ジョイ博多
福岡県:ユナイテッド・シネマキャナルシティ13
福岡県:T・ジョイリバーウォーク北九州
大分県:T・ジョイパークプレイス大分
鹿児島県:鹿児島ミッテ10
沖縄県:サザンプレックス
リンク
椿原 敦一郎 @teamokuyama
放送20周年!「涼宮ハルヒの御礼」プロジェクト始動、「涼宮ハルヒの消失」再上映(動画あり / コメントあり) https://t.co/UL6GvKocdm