昨年10月28日に、88歳でその生涯に幕を閉じた楳図。2026年はそんな楳図の生誕90周年のメモリアルイヤーとなる。これを記念し、楳図の生前の構想をもとにした生誕90周年記念プロジェクトが始動する。
「ZOKU-SHINGO COMPLETE BOX」は2022年に「楳図かずお大美術展」で発表された、楳図の27年ぶりの新作「ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館」と、「わたしは真悟」の全扉絵を集めた「わたしは真悟 扉絵全集」の2冊セットがBOXに入ったもの。「ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館」は楳図が生前に構想していた最期の新作で、今回のBOXには「楳図かずお大美術展」で発表された着彩画101点に加え、線画で構成された素描101点も収録される。また「わたしは真悟 扉絵全集」には初公開となる“完全未発表原稿”を3枚収録。4色原稿、2色原稿もすべて収められる。
そのほか生誕90周年記念プロジェクトとして、楳図が生前刊行を強く望んでいたB5判雑誌サイズでの愛蔵版シリーズ「UMEZZ AUTHENTIC COLLECTION」が発売されることも決定。第1弾は「漂流教室」で、連載時の扉絵も多数掲載される。また第53回アングレーム国際漫画祭にて、楳図の回顧展「楳図かずお 恐怖を祓う」が開催されることも明らかに。楳図は2018年に仏・アングレーム国際漫画祭で「わたしは真悟」で遺産賞を受賞したことをきっかけに「ZOKU-SHINGO」を執筆し、27年ぶりに画業に復帰した。その運命的な地で、原画約170点が展示される予定だ。なお楳図かずお作品の原画展が行われるのは約30年ぶり。海外では初のこととなる。そのほか生誕90周年記念プロジェクトの続報はUMEZZ公式サイトで告知される。
「楳図かずお 恐怖を祓う」
期間:2026年1月29日(木)~3月15日(日)
会場:フランス アングレーム市立美術館
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とよ田みのる @poo1007
やったぜ!
図録にも収録されてるけどちょっと変わったサイズで読み辛かったんだよね。 https://t.co/sR3lZ90dtM