1999年から2008年にかけて月刊アフタヌーン(講談社)で連載され、その後も不定期に特別編が発表されている「蟲師」。植物でも動物でもない、生命の原生体たるモノ“蟲”と蟲師のギンコを描く物語だ。第7回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、第30回講談社漫画賞の一般部門を受賞している。
「蟲師展」では、漆原の美麗なマンガ原稿を多数展示。「緑の座」から始まり、「柔らかい角」「枕小路」「瞼の光」「旅をする沼」と作中の掲載順に展示され、エピソードを時系列で振り返りながら原画を楽しめる。またカラー原画の高精細複製画は、漆原の繊細で淡い色使いや、幻想的で色彩表現が精密に再現され、作品の世界観を存分に味わうことができる。エピソード順に展示を観ていくことで、漆原の作画が少しずつ変化していく様子も捉えられ、連載当時を知らない読者にも当時の雰囲気を感じられる展示に仕上げられた。
会場に隣接された物販コーナーでは、原画展のために製作されたオリジナルグッズを多数販売。漆原のイラストを使用したキャラファイングラフや複製原稿、作中に登場する蟲がプリントされたウッドチャーム、幻想的な世界が楽しめる「光脈が広がる折りたたみ傘」などがラインナップされた。会場で税込3000円以上購入ごとに、オリジナルグッズが当たる抽選会に参加できる。
「蟲師展」は東京・有楽町マルイを皮切りに、福岡・博多マルイにて11月29日から12月14日まで、大阪・なんばマルイにて2026年2月7日から22日まで開催。なお入場特典として、漆原の描いたギンコのラフ画を使用した、オリジナルブックマーク全5種を1回の入場につき1枚、ランダムでプレゼントする。
「蟲師展」
期間:2025年10月25日(土)~11月16日(日)
時間:11:00~19:00(※最終入場は閉場の30分前)
場所:東京都 有楽町マルイ8F イベントスペース「SPACE4」
料金:1600円
※11月9日(日)はサイン会実施のため、最終入場17:30、18:00退場。
期間:2025年11月29日(土)~12月14日(日)
時間:10:00~19:00(※最終入場は閉場の30分前)
場所:福岡県 博多マルイ7F イベントスペース
料金:1600円
期間:2026年2月7日(土)~2月22日(日)
時間:11:00~19:00(※最終入場は閉場の30分前)
場所:大阪府 なんばマルイ5F イベントスペース
料金:1600円
漆原友紀のほかの記事
関連人物
しまふく @simafuku
【イベントレポート】漆原友紀「蟲師展」明日有楽町で開幕、連載当時の雰囲気も体感できる原画の数々(写真24枚) https://t.co/m1DxdsnjMy
カラー原画の高精細複製画が美麗すぎて眼福