満員の観客からの大きな拍手で会場に迎え入れられた野沢は、開口一番「オッス、おら悟空! みんな、よろしくな!」とサービス全開のコメント。続けて悟飯の声で「僕、悟飯です。皆さんとご一緒できてうれしいです」、悟天の声で「僕もうれしいよー」と観客席に投げかけると、再び会場は大きな拍手と歓声に包まれた。
MCからこの舞台挨拶が丸の内TOEIの閉館に向けたプロジェクト「さよなら 丸の内TOEI」の一環で行われたという説明が入り、しばし野沢の丸の内TOEIでの思い出話に花が咲く。出演作の舞台挨拶が続く際は丸の内TOEIが最初の会場になることも多かったそうで、同館から次の会場まで走って向かったというエピソードも披露。丸の内TOEIと言えば「走りの劇場」だと表現して観客を笑わせる一幕も。さらに丸の内TOEIの閉館に対して一言あったようで、「どうして壊すんですか? おかしいですよ、こんなにいい劇場を。そう思いますよね?」と笑顔で語り、観客が拍手で応える場面もあった。
この舞台挨拶の後に上映された、2022年公開の映画「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」に話が及ぶと、同作で焦点が当たった悟飯とピッコロの関係について言及。ピッコロを「悟飯にとってはなくてはならない存在なんです」と表現する。次いでピッコロ役を務める古川登志夫とのエピソードとして、野沢が家庭菜園で育てた野菜で料理を作り写真を送ってくれたことがあると明かし、「最高でした」「本当にいい人なんです」としみじみ語る。アニメシリーズで長年に渡り息の合った掛け合いを見せてきた古川とは、プライベートでも親交が深いことをうかがわせた。
舞台挨拶の終盤には、野沢が“丸の内TOEIでの最後のかめはめ波”を披露し、大いに会場を盛り上げた。最後に丸の内TOEIの閉館についてのコメントを求められると、「ぜんっぜん、納得していません!」と一言。最後の最後まで丸の内TOEIへの愛情を込めた言動で、茶目っ気たっぷりに会場を沸かせた。
「さよなら 丸の内TOEI」は閉館日となる7月27日まで開催。往年の名画から最新作まで、数々の作品が上映される。
関連記事
コミックナタリー @comic_natalie
【イベントレポート】野沢雅子、丸の内TOEIでの最後のかめはめ波 閉館には「納得していません!」
https://t.co/vr70N1gd1K
#ドラゴンボール #さよなら丸の内TOEI https://t.co/DKNZ9FfWHr