ミュージカル「この世界の片隅に」は5月9日から、本ビジュアル&全キャスト解禁

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こうの史代原作による舞台「ミュージカル『この世界の片隅に』」が5月9日から30日まで東京・日生劇場で上演。本ビジュアルと速報PVが解禁された。また水原哲役は小野塚勇人と小林唯のWキャスト、浦野すみ役は小向なるが担当。そのほかオールキャストも発表された。

ミュージカル「この世界の片隅に」本ビジュアル (c)こうの史代/コアミックス・東宝

ミュージカル「この世界の片隅に」本ビジュアル (c)こうの史代/コアミックス・東宝

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ビジュアルには昆夏美大原櫻子扮するすずと、海宝直人村井良大扮する周作の姿のほか、メインキャストの写真が収められた。また追加キャストの小野塚、小林、小向、そして音楽を担当するアンジェラ・アキからはコメントが到着している。コメント全文は下に記載した。

「この世界の片隅に」は、太平洋戦争中の広島県呉市を舞台にした、ある家族の物語。18歳にして北條家に嫁ぐことになった女性・すずが、新しい環境や暗い時代の波に戸惑いながらも朗らかに生き抜く姿を描く。2度にわたる映画化、TVドラマ化もされた。舞台は東京での上演後、全国ツアー公演として6月から7月にかけて各地をまわり、物語の舞台である広島県呉市にて大千穐楽を迎える。

ミュージカル「この世界の片隅に」速報PV

小野塚勇人(水原哲役)コメント

この度、水原哲役を演じさせていただきます。この仕事を始めてからなのですが、何度か戦争を題材にした作品に出させていただく機会がありまして、役者というエンターテイメントの一つに入る仕事をしながらも忘れてはいけない日本の歴史であり、その様な事実があって今の平和がある事を忘れてはいけないと作品に入るたびに改めて思います。僕自身も毎回戦争を題材とした仕事に関わるときはしっかりとその出来事を忘れずに大事に演じていきたいと思います。そしてアンジェラ・アキさんが作り出す素晴らしい楽曲に乗せて皆様に「平和」を届けられたらなと思っています。

小林唯(水原哲役)コメント

史実を背景にした本当にあったかもしれない物語。戦時中という今では考えられない過酷な環境下においても人の温かさがあったことを教えてくれる作品だと感じました。ミュージカルとして新しく生まれ変わるこの作品に参加出来ることを誇りに思うと同時に強い責任も感じています。作品と水原哲の真実をお届けできるよう誠実に丁寧に全力で挑みたいと思います。劇場を出た時に何か一つ大切なものを持ち帰って頂けますように。

小向なる(浦野すみ役)コメント

私が5 歳の頃、祖母が戦時中の話をしてくれたことがありました。当時は幼いなりに想像をして、別世界のことのように感じていたと思います。しかし本作品を通じて、その時代に生きた人たちが私たちと同様に日々の暮らしの中で悩み、そして幸せを感じているんだと知ることができ、祖母の話を聞いた時よりも非常に身近に感じられました。この作品に参加できることをとても嬉しく思います。そして、この素敵な作品を皆様に心を込めて届けたいと思います。

アンジェラ・アキ(音楽)コメント

この度、『この世界の片隅で』ミュージカルに音楽担当として参加させて頂く事になりました。ミュージカルの音楽作家になりたくて、10年前にアメリカの音楽大学に入学し、作曲を学び直しました。その学びの体験を経て素晴らしい作品に巡り会えたことを心から光栄に思っています。ミュージカルには「何故それを舞台化するのか」という問いにはっきりとした答えが必要です。このお話しを頂いてから改めてこうの史代先生の原作を読み、作品の素晴らしさに深く感動しました。そして上田一豪さんが書き上げた脚本を読んだ時に、この作品を舞台化することの意味がはっきりとわかりました。家族とは何か。絆とは何か。自分の居場所はどこにあるのか。もがきながらも常に前に進んでいく登場人物の中にある強さ、そして優しさを伝えるお手伝いをさせて頂けるのだと、心が躍りました。上田さんの美しい脚本には音楽の入る余白があり、「ここにはこういう楽曲がほしい」といった思いもそこから伝わってきました。すずはここでどう思ったのだろう、周作はこの瞬間に何を感じたのだろう。それは悔しさなのか、怒りなのか、それとも悲しみなのか。上田さんの脚本、そして原作を何度も何度も読み直し試行錯誤する中で、登場人物の心をどんどん知ることができました。ときには、「その台詞は歌にしたほうが強く響くから、歌にください」と言って、頂いたり。そうやって上田さんと密にやりとりしながら1年かけて30曲近くの歌を書きました。そして役者さんたちが脚本を読みながら歌うワークショップをしたときに、これは素晴らしいミュージカルになる!と実感できました。登場人物たちの頭や心の中に入って、場面毎に音楽で寄り添うことが出来たのではないかと、その段階で感じられたのです。舞台化まであと少し、この総合芸術であるとも言えるミュージカル作品を作り上げる喜びを噛みしめています。会場でこの作品をご覧になった皆様の心が、作品を彩る優しさにそっと包まれますように。

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ミュージカル「この世界の片隅に」

東京公演

日程:2024年5月9日(木)~30日(木)
会場:東京都 日生劇場

全国ツアー公演

6月:北海道 札幌文化芸術劇場hitaru
6月:岩手県 トーサイクラシックホール岩手大ホール(岩手県民会館)
6月:新潟県 新潟県民会館大ホール
6月:愛知県 御園座
7月:長野県 まつもと市民芸術館
7月:茨城県 水戸市民会館グロービスホール
7月:大阪県 SkyシアターMBS
7月:広島県 公演呉信用金庫ホール

スタッフ

原作:こうの史代『この世界の片隅に』(ゼノンコミックス/コアミックス)
音楽:アンジェラ・アキ
脚本・演出:上田一豪

キャスト

浦野すず:昆夏美大原櫻子
北條周作:海宝直人村井良大
白木リン:平野綾桜井玲香
水原哲:小野塚勇人、小林唯
浦野すみ:小向なる
黒村径子:音月桂
白木美貴子、川口竜也、加藤潤一、飯野めぐみ、家塚敦子、伽藍琳、小林遼介、鈴木結加里、高瀬雄史、丹宗立峰、中山昇、般若愛実、東倫太朗、舩山智香子、古川隼大、麦嶋真帆、桑原広佳、澤田杏菜、嶋瀬晴、大村つばき、鞆琉那、増田梨沙

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