フランス・ルーヴルを舞台に、岸辺露伴が「この世で最も黒く、邪悪な絵」の謎を追う「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」。本編上映後に行われたこのイベントの模様は、全国102の劇場に中継され、出席が叶わなかった奈々瀬役の
昨日公開を迎え、現在の心境を問われた高橋は「なんだかすごく盛況みたいで、とてもうれしく思っております。これだけ期待してくださった方々がいらっしゃるんだなと胸を熱くしています」とほほえむ。今回のイベントには約9万2000人から応募が寄せられたことについて、高橋は会場を見回し「皆さんはこの作品を熱く支えてくださる一員なんだなと思ってうれしくなっております」と感謝を述べた。
撮影中に印象的だった場面を問われた登壇者たち。高橋はフランスのルーヴル美術館内でのロケを挙げ、「ルーヴル美術館で撮ることができ、とても幸福な撮影だったんじゃないかと思います。もう映画を観た方々ですから言いますけど、出てくる“生き物”までお芝居してくれたように感じて。繊細な動きをCGなしでやってくれたので、影の立役者だと思っています」とコメントする。飯豊も同意し、「閉館後や休館日に2日間貸し切らせていただいて撮影できたことは、深く印象に残ってます。支度をして美術館に向かう道中もわくわくしていましたし、ルーヴルが宝石のように光っていて『この中に入っていけるんだ…!』って」と撮影を思い起こす。美波は「本当に貴重でしたね。美術館で朝まで撮影していたので、途中で変なテンションになりましたけど(笑)」と述べた。
青年期の露伴がマンガ執筆のため滞在する祖母の屋敷は、会津若松の旅館を借りて撮影された。木村は「パリに負けず会津も素敵」と述べ、長尾について「大人になった露伴も意識しつつ絵のことも意識しつつで、やらなきゃいけないことがたくさんあったと思うんですけど、監督と綿密にコミュニケーションを取りながら『昔の露伴はこうだったんだな』と感じさせる立ち居振る舞いでした」と称賛。長尾は木村のコメントを受け「そう言っていただけてうれしく思います」と感謝し、木村が演じた奈々瀬を「初めてお会いしたときに、本当にマンガで見ていた奈々瀬さんのようで。ミステリアスで触っちゃうと消えてしまうようで、すごいな……!と思いました」とコメントした。
渡辺監督は「全部思い出深いんですが、今回ロケハンで運命的な出会いがいっぱいあって。後半に登場するある夫婦が住む庵のような場所が全然見付からなかったんです。ロケハン最終日の最後に行ったのがあの場所で。幻想的で素敵な場所でした。『Z-13倉庫』のロケ場所もそうですけど、場所に恵まれてこのような世界観を作れたなと思っています」と撮影の裏側を明かした。
「この世で最も黒く、邪悪な絵」の謎を追う物語にちなみ、キャストたちに「自分の中で一番黒いところは?」という質問が飛ぶ。高橋は「僕はあるとき突然現場で美波ちゃんに、『一生さんって本当に黒いですよね、井戸の底のようだ』って言われたんですよ。突然でした」と明かし、МCは美波に「どこが黒かったんですか?」と質問する。美波が「あの……目が黒くて。目の奥が井戸の底のようで、落ちたら怖い感じで。底なしの黒だなって」と懸命に説明していると、高橋は「僕最近ほかの作品の現場でも、ある女優さんに目の奥が真っ黒だって言われたんですよ。だからそういうことなんでしょうね。“黒一生”ということで」と苦笑した。
最後にキャストを代表して高橋が観客に挨拶をする。高橋は「現実の世界は少しずつつらくて悲しく、寂しいものになっていっている気がします。僕はちょうどそんな世界が始まるぐらいの頃に露伴の役をいただいて、せっかくこの役をいただけたのであれば、はっきりとした虚構の夢の世界を皆さんに観ていただいて、現実を生きる力を携えてほしいと思って3年間やってきました。その集大成がこの作品に詰まってると思います」と熱弁。続けて「露伴の露という字は儚いもの、という意味らしいです。僕は俳優としてこの儚いものとともに過ごしていきたいと思っていて、皆さんも皆さんなりにこの儚いものと一緒に過ごしていただけたら。また、この作品を長く大事にしていただけたらなと思います」と述べ、イベントを締めくくった。
「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」
2023年5月26日(金)ロードショー
出演:
原作:
監督:
脚本:小林靖子
音楽:菊地成孔 / 新音楽制作工房
人物デザイン監修・衣装デザイン:柘植伊佐夫
製作:「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」 製作委員会
制作プロダクション:アスミック・エース、NHKエンタープライズ、P.I.C.S.
配給:アスミック・エース
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