「漫画選集ザジ」創刊、大橋裕之・タムくんら作家22人が自由に描いたマンガを発表

マンガ家22人の作品を掲載するマンガ集「漫画選集ザジ VOL.1」が、5月21日に発売される。

「漫画選集ザジ」は、「月刊漫画ガロ（青林堂）やアックス（青林工藝舎）のように、マンガ家が描きたいマンガを自由に描き、気軽に発表ができる場」を目指して点滅社が制作。年に1回の定期刊行を予定している。VOL.1は全172ページで、「シティライツ」の大橋裕之、「マムアンちゃん」のタムくんことウィスット・ポンニミットをはじめ、杉作J太郎、能町みね子、いましろたかしら22人が参加。23作が掲載され、そのうち21作は描き下ろしだ。

大橋の「ありがと」では、学生時代にいじめられていた青年が、復讐のためにいじめっ子が働いているボクシングジムに殴り込みに行く物語が展開。タムくんの「ソフト」は女の子がソフトクリームを手に入れるために人ごみの中に飛び込む様子が、セリフのないサイレントマンガで描かれる。同書について点滅社は「発表の場、発掘の場として、誰かが一歩踏み出すための踏み台のような存在になりたい」と直販サイトにコメントを掲載した。