ジブリパークのメディア向け内覧会が、本日10月12日から13日まで愛知の愛・地球博記念公園内で開催され、初日となる本日には
11月1日に開園するジブリパーク。「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「どんどこ森」の3つのエリアを持つジブリパークについて、大村知事は2005年に設営された愛・地球博記念公園というレガシーを活かしたいという思いがあったと話し、「5年5ヶ月という期間で構想から事業となり、ジブリパークを実際に作り、オープンを迎えることができました」と感慨深く述べる。さらに2023年にオープンを控えている「もののけの里」「魔女の谷」についても言及し、「どんどん発展していきます。スタジオジブリさんと一緒になってやるハイブリッド施設として、日本の皆さんはもちろん、世界中の皆さんにも楽しんでいただければ」と思いを語った。
宮崎は構想から開園までの期間について「(三鷹の森ジブリ)美術館が丸3年だったので、5年くらいじゃないですかね、と口からでまかせを言ったんですけれど、無事にできてよかった」と告白。またジブリパーク建設のきっかけについて、「
ジブリパークに使用されている建築素材のこだわりを聞かれた宮崎。公共施設ということで素材は最初から意識していたと語り、「特産品の瓦やタイルなど可能なものは地場のものを使っています。瀬戸や常滑で焼かれたタイルなどを使用し、愛知がぎゅっとつまった建物になりました」と明かした。また「ジブリの大倉庫」を作ったきっかけについて、「三鷹の森ジブリ美術館で展示をやるたびに作られる創作物が溜まって困っていました」とざっくばらんに述べる。愛知県という立地についても、「遠いようで実は近いです。リニアが通ればなおさら近くなります。泊まる場所がもっとほしいという意見を耳にするので、たくさん用意していただきたいというのが我々の願いです」と語った。
さらにジブリパークの自然を取り込んだデザインについて聞かれると、宮崎は「ジブリパークを作ることが、すでにある公園の利用をなくしてしまったり、やたら木を切って開発したり、地形を改変したりすることにつながってはいけない」と述べ、なるべく影響が少なくて済む場所を選んだことを明かす。そのうえで「建物は建物としてあるだけで美しいのではなくて、横に木が1本あるだけで風景として美しくなる。宮崎駿も常々言っていることで僕もそう思います。我々が助けてもらっているというほうが正確です」と述べた。
ジブリパークの今後について、大村氏は「将来発展型として、さらに進化発展していくのはあるべきことだと思っています。しっかり維持していかなればいけません。まずは2期工事をしっかりやっていければと思います」と展望を語る。宮崎は「2005年に建てたサツキとメイの家が今も残っており、毎年かなりの方が訪れてくださっていることが今回の話につながりました」「拡大主義に走らず、あるものをいい状態で維持していくことを心がけた方がいいかなと思っています」と述懐。「大村知事や愛知県のみなさんからのご要望があれば、その先の拡張をやらざるをえないのかな、大変だな」と笑いながら話した。
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ジブリパーク建設のきっかけは宮崎駿の引退宣言?宮崎吾朗が語る開園までのあれこれ - コミックナタリー
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