「メタモルフォーゼの縁側」は人付き合いが苦手な17歳の女子高生・佐山うららと、75歳にしてBLを知った老婦人・市野井雪が、BLマンガを通じて交流を深めていく友情譚。本日のイベントは「漫画から映画へメタモルフォーゼ!世界最速上映会」と題し、映画鑑賞前の観客の前でトークを行った。同作を読んだときの感想について、芦田は「雪さんとうららの関係性を見て年の差は関係ないんだと思いましたし、好きなものを好きというのに年齢は関係ないんだと改めて感じました」とコメント。続く宮本は「こんなにいいお話はそうそうない。娘でも孫でもない何もわからない女子高校生と一冊の本からご縁があって、少しずつ友情が芽生えてく。(演じていて)本当に楽しかったわね」と、芦田と顔を合わせる。
そんな宮本は、芦田が演じるうららとの関係を作っていくことについて「10年前に『阪急電車』という作品で共演して。それから10年経ってこんなにいい娘さんになって、またステキな映画で共演できた。そういう関係性があったからこそ、いい芝居ができたと思いますね」と語る。一方の芦田も「最初お会いしたときに、『これからよろしくね』って、何気なく肩に手を置いてくださったのがうれしくて。言葉では言い表わせないんですが、今息が合った!って感じる瞬間がたくさんあって撮影が楽しかったです」と振り返った。
普段はなにわ男子でグループ活動をしている高橋は「メンバーが誰もいないのがこんなに緊張するのかと」と、1人で参加する舞台挨拶にとても緊張している様子。また映画クランクイン前からも緊張していたと明かしながらも、「狩山監督には別の作品でお世話になっていたので、僕のことをわかってくれて。しかも緊張してるときに『恭平ウェイ!』って元気付けてくれて……」と、狩山監督に緊張をほぐしてもらったエピソードを披露。また共演の芦田に対し「この機会にお聞きしたいんですけど、“ちゃん”と“さん”どっちがいいですか? さんって言いづらいなと思って、勝手にちゃんにしたんですけど……」と質問をぶつける。芦田が苦笑しながらも「全然、呼びやすいほうで」と返すと、高橋は「じゃあちゃんで」と満足げだった。
原作が大好きだったという狩山監督は、映画化にあたり「作中でもとてもマンガを大事に描かれているんです。うららと雪はマンガをきっかけに出会うので、マンガの描写にはこだわりました」と語る。さらに「劇中でもマンガのシーンがありますが、うららや雪さんと同じ気持ちになって読み進めていけるような見え方はないだろうかと模索したので、その辺りも見ていただけたら」と見どころをアピールした。
さらに作品にちなみ「最近推しているものは?」という質問が。芦田は「最近ジャズに興味があって。今まではなんとなく聴いていたんですが、もっと興味持ってしっかり聴きたいと思って」とジャズに興味があることを明かすと、宮本は「時間があるときは、小さな庭のことを考えてます。でも春になって芽が出てくると、思ったように花が並んでないこともあって。でも私にとってはその時間が好きです」と語る。
続く高橋は「僕が推したいのはやっぱりなにわ男子になってくるんじゃないかと思いますね……。本日セカンドシングル『The Answer / サチアレ』の発売日になっておりますので、よければお願いします」と自身の所属するグループをアピールし観客を笑わせる。さらに狩山監督が「僕は麺類が好きなんですけど、ちょうど恭平くんと一緒に行った徳島で、半田めんというそうめんにハマりまして。都内ではなかなか手に入らないので取り寄せてます」と語り、宮本からの「どこが違うの?」という問いには「もちもちしてるんです」と楽しげに語った。
最後の挨拶で、狩山監督は「小さな世界を描いた映画です。小さな世界の中で、笑ったり苦しんだりながら自分が変化できることを求めて、小さな、大きな一歩を踏み出す映画になっています」と作品への自信を覗かせる。そして芦田が「この映画は、私も雪さんみたいな素敵な人に出会って、素敵な日々が待っているんじゃないかと思わせてくれる作品です」と映画の魅力を語り、舞台挨拶を締めくくった。映画「メタモルフォーゼの縁側」は6月17日に全国公開。
「メタモルフォーゼの縁側」
2022年6月17日(金)全国ロードショー
原作:
脚本:岡田惠和
監督:
出演:
プロデューサー:河野英裕、谷戸豊、大倉寛子
製作幹事:日本テレビ放送網
制作プロダクション:日テレアックスオン
配給:日活
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