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水木しげるの命日に「鬼太郎」キャストが集合、古川登志夫は野沢雅子に年収尋ねる

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「『ゲゲゲの鬼太郎』51周年上映会inシアタス調布」にて。左から東映アニメーションの永富大地プロデューサー、犬山まな役の藤井ゆきよ、ねこ娘役の庄司宇芽香、ねずみ男役の古川登志夫、鬼太郎役の沢城みゆき、目玉おやじ役の野沢雅子、砂かけばばあ役の田中真弓、子泣きじじい役およびぬりかべ役の島田敏、鬼太郎、ねこ娘。

「『ゲゲゲの鬼太郎』51周年上映会inシアタス調布」にて。左から東映アニメーションの永富大地プロデューサー、犬山まな役の藤井ゆきよ、ねこ娘役の庄司宇芽香、ねずみ男役の古川登志夫、鬼太郎役の沢城みゆき、目玉おやじ役の野沢雅子、砂かけばばあ役の田中真弓、子泣きじじい役およびぬりかべ役の島田敏、鬼太郎、ねこ娘。

水木しげる原作によるTVアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」のイベント「『ゲゲゲの鬼太郎』51周年上映会inシアタス調布」が、11月23日から12月1日まで開催中。水木の命日である本日11月30日に2回にわたり行われた上映会には、鬼太郎役の沢城みゆき、目玉おやじ役の野沢雅子、ねずみ男役の古川登志夫、ねこ娘役の庄司宇芽香、犬山まな役の藤井ゆきよ、砂かけばばあ役の田中真弓、子泣きじじい役およびぬりかべ役の島田敏、東映アニメーションの永富大地プロデューサーが登壇した。本記事ではパート2の模様をお届けする。

本イベントは、2015年に亡くなった水木の命日を中心に東京・調布で行われている「ゲゲゲ忌」の一環として行われたもの。2018年4月より放送中のアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」が「ゲゲゲ忌」に参加するのは今年で2度目ということで、庄司は去年の思い出にも触れながら「調布の街にスタンプラリーがあったり、グッズを身に着けた方が街にあふれていて。水木先生に思いを馳せて、みんなで思いを共有できる素晴らしいイベント」と語り、布多天神社でもらえる限定御朱印について「今年はまだもらえてないんですよ」と悔しがる。藤井は「水木先生にとっては作品が人生そのもの。その人生を懸けて作った作品に私も関わらせていただいて、本当に幸せだなあと思っています」と笑顔を見せた。

まずこれまでのアニメを振り返り、キャストそれぞれが一番の思い出を語る。永富プロデューサーからトップバッターを任せられた田中が「布多天神のヒット祈願ですね。野沢雅子さんが走り出して、みるみるうちに木に登るんですよ。さらに酔っぱらった島田敏さんが脱いでるんですよ」と話し出すと、沢城が小さな声で「捏造です」とフォローし、会場からは笑いと拍手が起こる。続く庄司は「真面目な話でもいいですか?(笑)」と切り出し、先ほど上映された第75話「九尾の狐」をセレクト。「ねこ娘的にすごく思い出深いのが、鬼太郎を思いっきりはたくシーン。今まで築き上げてきた思いや鬼太郎に対する感情を全部ぶつけたなって」と思い入れを語り、沢城も「暴力としてのグーは憎しみを生みますけど、愛情があってひっぱたかれて、目が覚めるってこのことだなって。口で伝えて分かり合えるのが一番いいと思いますが、ひっぱたかれて気付くことってあるなーって、マイクの前で思いました」と振り返った。

藤井もこの日上映されたエピソードから第20話「妖花の記憶」を挙げ、「戦争を知らない世代のまなが、最初はピンと来なかった戦争というワードについて、体験していくことで重みを知っていく。台本を読んだときに『絶対大切に演じよう』って思いました」と感極まった様子で語る。「私自身も父から祖父の戦争体験を聞いたり、家族の会話のきっかけにもなって、すごく印象的な回でした」と続けると、永富プロデューサーも「そういうことがあったんだと、視聴者の皆さんに知ってほしい、覚えておいてほしい。考えるきっかけになれば、という思いでした」と作り手としての意図を語った。

またオンエアされたばかりの第82話「爺婆ぬっぺっぽう」での砂かけばばあと子泣きじじいのキスシーンに話題が及ぶと、砂かけばばあ役の田中は「世にも汚いキスシーン(笑)」と冗談交じりにコメントし、一方子泣きじじい役の島田は「2人のドラマとして一番濃かったですよね。チューの前と後の間が、演出的にとってもうまいなと思いました」と絶賛。またイベント中には一反もめんを演じる山口勝平からの手紙が読み上げられ、その中でも同エピソードについて「笑いの中にグッとくる2人の絆も感じられて、強烈な印象が残る話でした」と触れられた。

古川は第6作である本シリーズについて「今時の世相を反映した現代的な主題が多く、脚本が攻めてるなって。そこが一番興味深かったです」と話し、「印象に残っているのはオーディションですね。第3作でねずみ男役を演じている富山敬さんが大好きで、第5作でもねずみ男役を受けていたんですが、第6期で決めていただいて。本当に夢が叶いました」と念願の役であったことを語る。野沢は「録音現場が明るいですね。前は暗かったんですよ、あんまりおしゃべりもしなくて。それはそれで『鬼太郎』らしかった」と、自身が鬼太郎役を務めた第1作との違いに触れた。そして沢城は第49話「名無しと真名」での、ねずみ男と鬼太郎のやり取りをチョイス。「テストが始まって、登志夫さんのねずみ男に『おめえにしかできねえんだから』って言われたときに、バーン!と目が覚めて。『敵わないものってあるな』って、気持ちを新たにできた回でした」と、先輩へのリスペクトを語った。

続いてはキャストからキャストへの質問コーナーを展開。藤井は「普段は(先輩の)背中を見ようと思ってるんですが、ここぞとばかりにお芝居のコツを聞きたいです!」と島田に質問。島田が「役に命を吹き込むのが仕事ですから、迷わないことですね」と即答すると、沢城が「毎回めちゃめちゃ迷ってる……!」と漏らす。また野沢は田中に「真弓はお芝居を一年中やってるけど、ちょっとは休んだ方がいいんじゃないかと思うの。ずっと続けてやっているほうがいいの?」と尋ね、田中は「声の仕事ってけっこう早くやる仕事で、パッと台本を読んで、絵を見てパッと声をあてるので、1カ月稽古してゆっくり作れるお芝居と、両方やらないと不安になっちゃう」と回答。さらに野沢には古川が「かねて聞きたかったことがあるんですが、年収はどのくらい……」と尋ね、野沢が「ざっと百億ですかね!」と冗談で答えるなど、ベテラン声優同士ならではのトークを繰り広げた。

イベント終盤では生アテレコも披露。田中が「ここで問題です。私、砂かけばばあの年齢はいくつでしょう」と観客に投げかけ、「永遠の18!」「5歳!」「27!」とさまざまな回答が飛び出すなど、会場は爆笑に包まれた。最後に登壇者から1人ずつ挨拶が行われ、沢城が「鬼太郎はこれから、振り上げた拳の先が本当に正しいのかどうかを問われていきます。テレビの向こう側でその心の揺らぎに並走していただけたら、それ以上のことはありません。また会いましょう」と集まったファンに呼びかけ、イベントを締めくくった。

TVアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」

フジテレビほかにて毎週日曜9:00~(一部地域を除く)

スタッフ

原作:水木しげる
シリーズディレクター:小川孝治
シリーズ構成:大野木寛
キャラクターデザイン・総作画監督:清水空翔
制作:フジテレビ・読売広告社・東映アニメーション

キャスト

ゲゲゲの鬼太郎:沢城みゆき
目玉おやじ:野沢雅子
ねずみ男:古川登志夫
ねこ娘:庄司宇芽香
犬山まな:藤井ゆきよ
砂かけばばあ:田中真弓
子泣きじじい / ぬりかべ:島田敏
一反もめん:山口勝平

(c)水木プロ (c)水木プロ・ 東映アニメーション (c)水木プロ・フジテレビ・東映アニメーション

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