石田とブロッコリーがタッグを組み、さまざまな施策を展開していく「ジャックジャンヌ」。本作の主軸としてNintendo Switch用のゲームが2020年に発売されることが明らかになった。ゲームのジャンルは“少年歌劇シミュレーション”。男性だけで構成された劇団・玉阪座が有するユニヴェ-ル歌劇学校が舞台となっており、女性でありながら同校に入学することを許された主人公・立花希佐の成長を描いていく。
ゲームは希佐となったプレイヤーが仲間との交流を深めながら学校生活を送るシミュレーションパートと、3Dキャラクターを操作してダンスをプレイするリズムゲームパートから構成。石田はキャラクターデザイン、世界観、舞台設定、立ち絵やイベントCGなどのゲーム内イラスト、劇中で使用される歌曲の作詞などを担当しているほか、「東京喰種トーキョーグール」シリーズのノベライズを担当してきた十和田シンとともにゲームシナリオにも携わっている。なお劇中の歌曲やBGMはドラマ「中学聖日記」の音楽を手がけた小瀬村晶、コンセプトアートと設定制作は「NieR:Automata」のコンセプトアートを手がけた浪人、3D公演パートの振付制作は乃木坂46の振り付けなどを手がけたSeishiroが担当。コンシューマーゲームのほか、アニメ化、アプリ化、CD化などを見据えた展開を予定している。
発表会では石田からのメッセージを司会の吉田尚記アナウンサーが代読。石田は本作のジャンルについて「『少年歌劇』というワードがふさわしいかなと思います。男性役である『ジャック』、女性役である『ジャンヌ』、その両方をユニヴェールという学園の男子生徒たちがすべて演じる、というところが本作品のコンセプトです」とし、「僕個人の活動としては、ひとつの『少女マンガ』を作るつもりで関わらせていただきました」と語る。ゲーム制作の魅力としてをさまざまな分野の人間と関われることだと述べ、「いろいろな方と一緒に作品をつくることは、マンガ制作ではあまりなかったことなので新鮮ですね。『この人とやりたい!』と言えば、叶えていただける環境そのものにも、楽しみを見出しています」とコメントした。
さらに週刊連載との違いを「じっくりと話をつくれること」とし、「毎週締め切りがある雑誌の連載と違って、大きな全体の流れを見ながら細部にこだわることもできるという作り方が、これまでの自分のマンガづくりと一番の違いだと感じました」と解説。一方で週間ではないペースでの制作は慣れないとも言いながら、「やはり毎週読んでもらえるという報酬が自分の身体には合っていたので、なかなかまだ皆さんに内容をお伝え出来ないのがもどかしいです。週刊連載が短距離走をインターバルを挟んで何百回繰り返すことだとすれば、ゲーム制作は完全に長距離走。マンガ制作のときの瞬発力をなかなか活かしにくいなと感じます」と吐露した。
また本作でこだわっているポイントについては「キャラが死なないように気を付けました。……というのは、マンガでは味方であれ敵であれ、生死が関われば一つ展開を作れるのかなと思うのですが、彼らは死んだり殺し合ったりしないので、そのなかでドラマとして面白いものをどうつくるか、という部分を意識しました」と説明する。そして「普段の自分であれば、ゲームの仕事が来てもここまでやらなかったと思います。そこまで関わってみようと思えた作品なので、興味がある人はぜひこの作品に触れてみてください」とアピールするとともに、100枚以上あるイラストスチルはすべて自分で描くつもりであるものの、まだほとんど描いていないと明かし「スチル間に合え、と思ってます」とこぼす。最後にファンに向けて「『ジャックジャンヌ』のキャラクターたち、愛情を注いで育てました。なかなかかわいい子たちだと思うので、ぜひ遊んであげてください。みなさんがどのキャラクターに興味を持ってくださるか、とても楽しみにしています」とメッセージを送った。
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