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木村昴「ラップ好きからしたら爆上がり」と若杉公徳「ライミングマン」をリスペクト

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左から吉田尚記アナウンサー、木村昴、若杉公徳。

左から吉田尚記アナウンサー、木村昴、若杉公徳。

花とゆめ・LaLa・メロディ・ヤングアニマルの白泉社4誌による合同のイベント型マンガ賞「白泉社即日デビューまんが賞2018」が、去る7月29日に東京・ワテラスコモンホールにて開催された。コミックナタリーでは、若杉公徳木村昴吉田尚記アナウンサーによる公開ラジオ収録の様子をレポートする。

このイベントは、若杉がヤングアニマル(白泉社)にてラップマンガ「ライミングマン」を連載していること、木村がヒップホップに造詣が深く、「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」や「DEVILMAN crybaby」でラップを披露していることから実現したもの。まず木村が会場に登場すると、吉田アナウンサーは「もともと背が高かったですけど、最近胸板や首の太さも」と木村の体格を褒める。木村も「やっぱり、演じているキャラクターに寄っていくって本当なんですね(笑)」と自分が「ドラえもん」のジャイアンに似てきたことを示唆し、観客に向かって「二代目の剛田武をやらせていただいています、木村昴です。今日はリサイタルしないんで、大丈夫です!」と挨拶した。

続いて若杉が登壇。ボソッと「こんにちはー」と挨拶したのを聞いた吉田アナウンサーは「全然ラップマンガ描いている感じがしない」、木村も「『ライミングマン』めっちゃ好きで読んでて、今日初めてお会いできるのですごいイケイケの人かと思いきや……。まさかこの人からあのライムが生まれてるとは」と、若杉とヒップホップのイメージが結びつかないことを冗談めいて話した。

7歳のときまでドイツにいた木村は「父親がオペラ歌手で、母親もバロック音楽をやっている音楽家の家庭で。僕も小さい頃からバイオリンをやっていました。それこそハルキくんみたいに」と、「ライミングマン」に登場するお金持ちで将来を嘱望されるバイオリニストにしてラッパーのハルキとの共通点を明かす。「1997年に日本に来るときに、母親がCDを買ってくれたんです。その年にヒットした音楽を集めたコンピレーションCDで、僕にとって転機になる年だから、今年世界に流れた音楽を覚えておきなさいって。そこにバックストリート・ボーイズ、M.C.ハマー、エミネムとかが入ってて、もうやられちゃって! そこからヒップホップにハマって、バイオリンやるくらいだったらラップしたいって、バイオリンがどんどん嫌いになっちゃって(笑)」とヒップホップとの出会いを語ると、若杉も「クラシックとラップは真逆な感じがしたのでハルキを出したんですが、まさか現実にいたとは」と驚いていた。

木村は「ライミングマン」について「超グッときた」と熱っぽくコメント。「1巻の冒頭のシーンが、めちゃくちゃ『8 Mile』っぽいんですよ。踏男が洗面台の前で、エミネムがバトルに出る前と同じ格好をしてたり。あれは『8 Mile』からインスパイアされてるシーンですか?」との木村の質問に、若杉も「そうです。一時停止しながら描きました」と回答。木村は頷きながら「そういうところとか、ラップ好きからしたら爆上がりなシーンがいっぱい。会場に好きな女の子がいるシーンも超熱くて!」と「ライミングマン」を賞賛する言葉が次々と飛び出す。

若杉は「ヒップホップには詳しくなかったんです。中学くらいのときにM.C.ハマーを聞いてる友達がいて、横に動くところが衝撃でしたね」と思い出を披露。木村は「さっきから先生の温度が全然ラッパーじゃなくてすごい(笑)。ディスってるわけじゃなくて、『ライミングマン』で描かれているヒップホップカルチャーがすごく鮮明でリアルなんです。だから今日は(踏男の父でラッパーの)シャカキングみたいな人が出てくると思ってた。『ライミングマン』はマンガだからもちろん音が聞こえないはずなのに、描き方とリリックがいいから読みながら曲が聞こえてくるんです。それくらいリアリティがある。ちゃんと小節に合ってるし、(マンガのラップ部分を)ラップをしながら読むと面白い」と称えた。さらに「グッときたリリックはめっちゃあるんですけど、やばかったのが1巻の土手のシーンで……」と手に1巻を持ってめくっていくと、吉田アナウンサーが「赤字で書き込んでる」と気付く。木村も「そうなんです、アガったところを赤で書き込んで……こことか『胸熱』って(笑)。あ、でもマンガの先生の前でマンガに書き込むのどうなんだろう……」と若杉を振り返ると、若杉は「全然大丈夫です」と笑った。

吉田アナウンサーが「若杉先生はラッパーになれる?」と木村に問うと、木村は「もうラッパーです」と断言。若杉も「アーイ」と答え、会場は爆笑の渦に。そして木村が20歳の頃に書いたリリックをラップで披露し、イベントは幕を閉じた。この模様は、8月2日に白泉社のアプリ・マンガParkにて配信される。

この公開ラジオ収録のほか、克・亜樹の講演、福山リョウコと池ジュン子によるデジタル作画講習など各種イベントも行われた「白泉社即日デビューまんが賞」は、今回で2回目となるマンガ賞。会場には4誌の合同出張編集部が1日限定オープンし、持ち込まれた全原稿を批評して審査する。受賞者は即日決まり、賞金は会場で手渡し、希望するマンガ誌でのデビューもその場で決定。大賞を受賞すると、マンガParkに作品が掲載される。今年は无鐘エリク「ホームレス ゴスペラー」が大賞を受賞。本日7月30日にマンガParkにて公開された。

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