アニメーション映画「
声優に挑戦した萩原利久、古川琴音の感想は
「花緑青が明ける日に」は町の再開発により立ち退きを迫られている花火工場を舞台に、幻の花火・シュハリと、その町で育った若者たちをめぐる2日間の物語。今作で初めて声優に挑戦した萩原は「(アフレコを)やってみると録り方も台本の書き方も違って。でも声だけで演じたことで、いろいろな可能性を改めて感じたというか、まだまだ表現の仕方があるんじゃないかと思いました。また機会があれば共通点も見つけられるかもしれません。素敵な経験をさせていただきました」と振り返る。
また古川は「絵だからこそ、実写ではできない動きが体験できました」と語り、「屋根から降りて猛スピードで敬太郎を追いかけるシーンなど、実際のお芝居でやろうとしても無理なことを、絵を見ながら演じるのは新感覚で面白かったです」と印象を述べた。
入野自由、萩原と古川の演技に「そこに生きている人の手触りや匂いを感じた」
萩原と古川の声を聞きながら収録したという入野は「おふたりがこの作品のリアリティと世界観を作ってくださったので、その中で、自分がどう作品の一部になれるかを考えながら演じました」とコメント。2人の演技については「キャラクターというより、そこに生きている人の手触りや匂いを感じられました」と称え、「演じようとするのではなく、ここに書かれている言葉をただ言おうという感覚を引き出してもらいました」と思い返した。
「花緑青が明ける日に」は、日本画家として活動しながら、新海誠や片渕須直の作品に参加してきた四宮が、初めて原作・脚本・監督ほかを務める長編アニメーション。キャスティングについて、四宮監督は「絵はある種、絵空事というか“嘘”でできているけど、その裏側には本当に生きている人がいるというのを感じてもらわないと困る。萩原さんと古川さんは個性がはっきりしている声ですが、今回はアフレコを早い段階でやれたので、その後に描く絵はおふたりに似ていくような感覚があって、本当にベストな形でできました」と語る。入野については「声優さんとして長い経験値があるので、重しとしてしっかり押さえていただくことができた」と称賛した。
萩原と入野、2人の距離が縮まったベルリン
舞台挨拶では作品にちなみ、「失いたくない必需品」についてトークが繰り広げられていく。萩原と入野が楽しげに会話を交わす様子に司会が「(先月行われた第76回)ベルリン(国際映画祭)で初対面だったんですよね?」と問うと、入野は「その後ご飯を食べに行く日があって、レッドカーペットを歩く日があって……(会うのは)今日が5回目くらい」と明かす。入野は「(萩原は)敬太郎の空気そのまま。話しやすい空気があったので、グイグイいっちゃいました」と告白。「うれしいです」とはにかむ萩原は「たくさんお話ししてくださって。レッドカーペットに行くまでの車も2人きりだったんです。意外と待ち時間があったんですけど、ほぼずっとしゃべってくださっていた」と説明する。入野は「お互い緊張していたからね。後ろから『ズレた、蝶ネクタイがズレた!』って聞こえるし(笑)。東京で会うよりも、ベルリンで会ったことでグッと距離が縮まったと思います」と語り、萩原も「いい出会いだった」と笑顔を見せた。
最後に古川は「この作品は、自分にとっての“本当の居場所”ってどこなんだろうと考えるきっかけになりました。伝統的なものが形としてはなくなってしまっても、新しい時代に受け継がれていることがわかると、ちょっと安心するというか。そういうことに悲観していた自分もいたので、明るい未来を見させてもらった気持ちで、私自身大好きな作品になりました」と挨拶。萩原も「いろんな感想があると思うのですが、ご自身でそれを残していただくのもいいですし、誰かと共有したり話をしてみたり、いろんな形で楽しんでいただけたらと思います」とメッセージを贈った。映画「花緑青が明ける日に」は全国で上映中。
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