コミックナタリー - マンガのニュースを毎日発信

ドラマ「弟の夫」佐藤隆太が把瑠都の演技に「たまらん表情をしやがる」

298

フォトセッションの様子。左から中村ゆり、佐藤隆太、把瑠都。

フォトセッションの様子。左から中村ゆり、佐藤隆太、把瑠都。

田亀源五郎原作によるドラマ「弟の夫」の試写会ならびに記者会見が、本日2月22日に東京・NHK放送センターにて行なわれ、折口弥一役の佐藤隆太、マイク・フラナガン役の把瑠都、平田夏樹役の中村ゆり、制作統括の須崎岳氏、演出の吉田照幸が登壇した。

佐藤は冒頭、「お芝居をしていく中で、悩むこともあったが、完成した1話を観て安心できた」とコメント。その理由を「僕が原作を読んで思った『この作品と出会えて本当によかった』という気持ちを、視聴者にも感じてもらえるようなドラマにしたいと思っていた。温かいやり取りを通じて、視聴者に問いかけ、同時に感動を与える……言葉で言い表すことは難しいけれど、考えさせられる余白みたいなものが、ドラマでも残せたと思う」と自信を覗かせる。

初の連続ドラマ出演となった把瑠都は「原作を読んで、(マイクが)私そっくりじゃないか」と思ったと笑顔。「やろうかな、やっぱやめようかな、と何度も悩んだが、舞台と違ってドラマなら撮り直しもできるから(笑)」と出演を決めた経緯を話し、「できたかできていないかは、ドラマを観ていただいた皆さんが判断してくれたら。3話もあるから、楽しんで」と述べた。

中村は本作を「セクシャリティのことが前面に出たドラマではあるけれど、それだけじゃなく、家族の愛、ステレオタイプではない夫婦のかたちなど、いろいろなテーマを豊かに描いている作品」と紹介。自身の演じる夏樹については、「共感されない役だろうと思って撮影に臨んだが、次第に夏樹の中にも孤独とか、子供に対しての後ろめたさとかがあるのがわかって愛しくなった」と心境の変化を明かした。

演出を担当した吉田は「一番の問題はマイク役だった」と振り返り、「スタッフから把瑠都さんの名前が挙がり、彼しかいないと思った。最初のシーンを撮ったときに、これはすごい作品になるぞという予感があった」とコメント。また須崎氏が「把瑠都さんならマイクの雰囲気が出せる。ただ、演技ができるのかは正直わからなかった。ちょうど(把瑠都が出演した)舞台『グリーンマイル』の公演中だったので、急いで舞台を観に行ったところ、そこでハートを感じるいい演技をされていた」とキャスティングの決め手を語る。

佐藤は把瑠都との共演について、「セリフがないシーンでも、目だけで訴えかけてくるような、なんというか……たまらん表情をしやがる(笑)。僕はそれを間近で見る機会が多かったので、すごく刺激をもらえた」と述べ、「また共演する機会があれば、ぜひご一緒したいと思う」とラブコール。中村は「(把瑠都との共演で)1つ心配だったのが……」と切り出し、「私たちと同じお弁当で、足りるのかなって(笑)」と素朴な疑問を投げかける。把瑠都は「足りました。痩せてない」と返答したが、佐藤から「でも、奥さんが作ったお弁当をプラスで食べてたよね」と暴露され、照れた表情を浮かべた。現場では把瑠都がみんなにちゃんこ鍋を振る舞う一幕もあったという。

会見では第3話のラストシーンが、原作の最終話と違う展開になるという話も。吉田は「原作通りの終わり方をすると、映像では突き放した印象になってしまう。そうではなく、きちんと温かな気持ちが最後に残る表現をしたいと思い、それから一年後のシーンを追加させてもらった」と演出の意図を明かした。

記者からLGBTというテーマについて聞かれた佐藤は、「将来自分の子供が同性を好きになったら……と考えたときに、もちろん応援したいと思うけれど、改めて自分を振り返るとドキッとさせられることも多い。田亀先生もおっしゃっていますけど、まずは知ってもらうことから始められたら。ドラマがそのきっかけになればうれしい」と語る。把瑠都は「僕の考えはシンプル。田亀先生と同じだけど、みんな同じ人間。好き嫌いが違うだけ」とコメントした。

ドラマ「弟の夫」は3月4日22時より、NHK BSプレミアムにてスタート。全3回で放送される。

プレミアムドラマ「弟の夫」

放送予定

BSプレミアム:2018年3月4日(日)より毎週日曜22:00~(全3回)

スタッフ

原作:田亀源五郎「弟の夫」
脚本:戸田幸宏
制作統括:出水有三、須崎岳、大谷直哉
演出:吉田照幸、戸田幸宏

キャスト

弥一:佐藤隆太
マイク:把瑠都
夏樹:中村ゆり
夏菜:根本真陽
カトやん:野間口徹
横山先生:大倉孝二
ほか

コミックナタリーをフォロー