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「民生ボーイ」に渋谷直角「『やべえ』っていう感じをネチネチ描きたかった」

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左から大根仁監督、妻夫木聡、渋谷直角。

左から大根仁監督、妻夫木聡、渋谷直角。

渋谷直角原作による実写映画「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」のティーチイン試写会が、本日9月7日に東京・日本大学芸術学部江古田キャンパスにて行われた。

学生たちに向けて“ものづくり”のレッスンを行うことを趣旨としたイベントには、渋谷と、映画でコーロキ役を演じた妻夫木聡大根仁監督が登壇。妻夫木は「憧れの日芸にこういう形で来て、ティーチインができることを光栄に思っています」と挨拶する。高校時代、“日芸に入りたいボーイ”だったという大根監督が「主に学力不足という問題があり入れませんでした(笑)」と苦笑いすると、渋谷も「僕も“日芸に入りたいボーイ”だったんですけど、マークシートで落ちてまーす。見下してくださーい」と発言し、会場の学生たちを笑わせた。

司会者から役者の道に進んだきっかけを問われた妻夫木は、「ゲームセンターに『スタアオーディション』という(芸能界のオーディションを受ける権利が得られる)ゲーム機がありまして、それに500円を投じて芸能人になりました」と説明する。同様の質問に大根監督は「映像の仕事をしたかったんですけど、さっきも言ったように日芸に入るにはいろんなものが足りず(笑)、専門学校に行ったんです。そのあと卒業間際に作った1本の映像作品が学校のコンテスト的なものに受かって。そのコンテストの審査員に僕の師匠である堤幸彦が来ていて、『うちに来ない?』と誘われて業界に入りました」と振り返る。司会者から「音楽とリンクした映画が特徴的」とコメントされた大根監督は、「中学高校から音楽はずっと好きで、今おっしゃったようなことが俺の映像作品の特徴であるとすれば、『好きなものをずっと好きでい続けた』ってことなのかなと思うんですけどね」と語る。「なし崩し」でマンガ業界に足を踏み入れたという渋谷は、「バイトで出版社に入って、最初は編集者の人に『絵とか描いてみれば』って言われて。そのあと『マンガも描いてみよっか』という話になり、そんな感じでやってきて42歳になっています」とこれまでを回想した。

質疑応答コーナーで映画学科の学生から「鑑賞者を狂わせるほど女性を美しく撮るコツは?」と問われた大根監督は、「キャスティングが決まった時点で、とにかく撮影対象者を好きになること」と回答。また「映画の中で描かれている恋愛のやりとりがリアルすぎたんですけど、実体験を踏まえてマンガを描かれたんですか?」と質問された渋谷は「具体的なモデルはないんですよ。よかれと思ってやったことが裏目に出ることって、恋愛の中ではよく出てくると思うんですけど、ああいうときの『やべえ』っていう感じをネチネチと描きたかった」と明かした。

最後に妻夫木は「日芸って本当に倍率が高い大学だから、皆さんがこれからどんな道に進むかわからないけど、ここにいることに誇りを持って進んでほしいです。なんでも、やり抜けば自分にしかない何かを見つけられるはず。僕たちはこの映画で自分たちができることを出し切ったつもりです。もしよろしかったら皆さんの残り少ない大学生活の合間に、この映画のことを宣伝してもらえれば(笑)」と学生にメッセージを送った。映画「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」は、9月16日に公開される。

(c)2017「民生ボーイと狂わせガール」製作委員会

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