「GHOST IN THE SHELL ゴースト・イン・ザ・シェル」は近未来を舞台に、公安9課とサイバーテロリストの戦いを描くSFアクション。原作の草薙素子にあたる全身義体の主人公・The Majorは、
なお本日、ヨハンソン、ビートたけし、監督の
サンダースは本作について、「押井(守)さんの作品を観たとき、時代を先取りしていると思いました。テクノロジーが文化に浸透している中で我々はどう向き合っていくのか、そしてテクノロジーを信じるというのが本作のテーマです。邪悪なものではなく希望があると言いたいです」とコメント。また「私は『攻殻機動隊』のファンなので、サイバーパンクの美意識をキープしながら、自分がインスピレーションを受けたものを実写化して世界中の観客に届けたい」と意気込みを語る。
続けてキャスティングの経緯についても明らかに。「スカーレットはアンドロイドという合成された体のニュアンスを表現できる女優。荒巻はたけしさん以外考えられない。世界中を追いかけてやっと捕まえることができました」と話す。
次にステージに上がったたけしは「ハリウッド映画だから英語を使わなきゃいけないけど、嫌だと話したら『日本語で構わない』と言われて。それでセリフ覚えが悪いといったら『プロンプターがいる』と……。撮影中にスカーレット・ヨハンソンが俺のカンペを持っているのを見たときは、記念写真に撮りたいくらい感動して。それ以降はちゃんと覚えるようになりました」と、茶目っ気たっぷりに撮影時を振り返る。ヨハンソンとの共演については「最初は周りの人が信用していなくて『またホラがはじまったか』と言われて。でも証拠写真を撮る勇気がなかったんです」と前置きして笑いを誘い、「“旬の役者”ってよく言うけど、この人は子供のときからずっと旬。テイクを重ねるごとに新鮮な感じで芝居をしてくるから、自分がいかにいいかげんに仕事をしているかに気が付いた。一緒の画面に映ったことは、自分にとって非常に光栄です」と感慨深げな様子を見せた。
大歓声に包まれながら最後に登場したヨハンソン。オファーを受けるまで「攻殻機動隊」を知らなかったと告白し、「最初にアニメを観たときはかなり恐ろしいものだと感じました。哲学的ですし、実写化したときに私がどう貢献できるかわからなかった。でもすごく魅力を感じました」と語る。続けてたけしについて「これだけ偉大な方と仕事をするときは、一歩下がって観察するんです。複雑な感情や、荒巻の存在感を感じました」と賞賛し、たけしを大いに照れさせる。
最後には、たけしから「ちょっとだけ映像を観たのですが、悔しいくらいお金がかかっています。私の映画が100本できるんじゃないかというくらいすごい。参加できたのが本当にうれしいです」と改めて喜びのコメントが。ヨハンソンは、観客に「私の願いは、自分が参加した作品を映画館の中で皆さんと共感することです。逃避として楽しんでもらえれば。深く心に響く作品になればと思っています」と呼びかけイベントを締めくくった。
※記事初出時より、本文の内容を一部変更しました。
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