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「この世界の片隅に」試写会で、のん「普通に生活できる大切さを感じられる」

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「この世界の片隅に」ライブ付きプレミア試写会の様子。左からコトリンゴ、のん、片渕須直。

「この世界の片隅に」ライブ付きプレミア試写会の様子。左からコトリンゴ、のん、片渕須直。

こうの史代原作による映画「この世界の片隅に」のプレミア試写会が本日11月8日に、東京・草月ホールにて行われた。

試写会では舞台挨拶も行われ、すず役を務めたのん、音楽を担当したコトリンゴ片渕須直監督が登壇した。監督ともに作品の舞台である広島を訪れたというのんは、その印象を「坂がたくさんあって、すずさんはきっと足腰の強い人だったんだろうなということが想像できました」と独自の視点から振り返り、「映画を観た地元の方が『方言がすごく自然だった』と言ってくださって安心しました」と笑顔を見せる。コトリンゴの楽曲について、のんが「『悲しくてやりきれない』が流れてくると、コトリンゴさんの声に自分自身の声が共鳴していく感じになって、気持ちが満たされて涙が出てきます」と語れば、片渕監督も「この映画の音楽ってすずさんの心の中から漂い出てくる感じなんですが、コトリンゴさんの音楽はまさにそういう感じになっていた」と絶賛する。これを受けコトリンゴは「うれしいです」とはにかんだ。

その後コトリンゴは「悲しくてやりきれない」と、エンディングテーマ「たんぽぽ」をピアノの弾き語りで披露。片渕は感動の面持ちで「完成までに6年かかった映画ですが、その6年分の思いが込み上がってきた気がします」とコメントし、のんも「心臓をぎゅっとつかまれたみたいになりました。息を忘れてしまうほどすごかったです」と続けた。

最後に片渕監督は映画を鑑賞する観客に向けて、「映画に映っているすずさんの周りの世界は、(実際に)見られないだけでいつまでもそこにある場所のような気がします。今日はその場所に皆さんをご案内しますので、すずさんと一緒にご飯を空を見上げたり、風に吹かれたりしてみてください」とアピール。そしてのんが「普通に生活するとか普通に生きるっていうことが、その普通ってことが幸せなんだなと心にくる映画です。どんなことがあっても生きる日々が巡ってくる、その大切さを感じられます。ぜひエンディングが終わるまで観ていってください!」と挨拶しイベントを締めくくった。

「この世界の片隅に」は11月12日よりテアトル新宿、ユーロスペースほかにて全国ロードショー。戦時中の広島県呉市で、18歳にして嫁ぎ先の一家を支える主婦となったすずを軸に物語が展開される。

(c)こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会

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