「亜人 -衝動-」は、決して死なない新種の人類“亜人”と、彼らを追う日本国政府の戦いを描く3部作の1作目。宮野、小松による挨拶に続き、第2部「亜人 -衝突-」からキャストに加わる福山が「どうも! ご存知、中野攻役の……」と名乗ろうとすると、すかさず宮野が「あなた新キャラやないかい!」とつっこみ、序盤から和気あいあいとしたトークが繰り広げられた。
司会者から中野のキャラを掘り下げたいと言われると、福山は「是非とも!」と身を乗り出す。しかし「圭くんは頭脳派だけど、中野は肉体派」と説明する司会者に対し、福山が「肉体派というか……まったく頭を使ってない」と言い切ると、ほかのキャストも同意するように中野をバカ呼ばわり。シリアスなムード漂う劇中において、圭と同じく亜人である中野が死んでも「まったく悲壮感がない!」と宮野が語ると、演じる福山も「なんだろう……どこか清々しさを感じるんですよね」と同意する。宮野は「『亜人』のこの空気の中に、確実に新しい風が来てる」と断言し、中野が加わることでキャラクター同士の関係が変わり、作品の世界観が広がっていくと力説した。
本作では、映像に声優が声を当てるアフレコではなく、先に収録した声優の演技に合わせて絵を作るプレスコという制作スタイルが取られている。そのためオーディションでは表情も確認できるよう、キャストの前にカメラが置かれると聞いた福山は「家で表情を付けながら練習しました。鼻毛と眉毛の手入れもしながら」とぬかりない体勢で挑んだことを明かした。だが「そこまで考えて行ったのに、(全体を撮っていたため)俺の目の前にカメラはなかった……」とオチまで話すと、「なんの話だよ!」と宮野らからツッコミを浴びていた。
さらにアクションや走るシーン、呼吸を止めるシーンなど、役に合わせて身を削りながら演技をしたとプレスコを振り返る宮野と福山を横目に、小松は「宮野さんは喉が死にそうだと言っていて、福山さんに至っては本当に死にそうになっていて……。私は無傷でした」とにっこり。そんな余裕たっぷりの様子に、宮野は「クールビューティだもんね」と納得の表情を浮かべる。
また宮野は「亜人の声は、この世のものとは思えない声を出したかった」と思い入れを語った。亜人が声を発するシーンでは、第1声を発した段階で声をからしてしまったという。「その日はもう収録できなくなって迷惑をかけてしまったけれど、それぐらい全身全霊込めたかったので。監督と音響監督が『これは2度と聴けない音だから』ってことでその声を使ってくれてうれしかったです」と素直な思いを口にし、「今後も魂込めて演じていきたいと思います」と決意を表明し、イベントは幕を閉じた。
第1部「亜人 -衝動-」は11月27日より2週間限定で上映中。第2部「亜人 -衝突-」は5月に公開される。
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「亜人」舞台挨拶、福山潤のプレスコ悲話に宮野真守「なんの話だよ!」 - コミックナタリー https://t.co/93OMYXK1L3 『K』な面子だなぁ、と思ってしまう。ネコ、伏見猿比古、八田美咲。