舞台「花より男子」キャストが集結！つくし役の新星「雑草っぽいと言われた」

神尾葉子原作による「花より男子 The Musical」の製作発表記者会見が、本日10月23日に行われた。

記者会見にはキャスト陣から道明寺司役の松下優也（X4）、花沢類役の白洲迅、西門総二郎役の真剣佑、美作あきら役の上山竜治のF4に加え、牧野つくし役の加藤梨里香、織部順平役の木村了、藤堂静役の古畑奈和（SKE48）、浅井百合子役の玉置成実、生田智子、吉野圭吾が登壇。3000人以上の中からオーディションで選ばれたつくし役の加藤は、「本当にうれしかったです。ご近所さんも学校の人もみんな知っていて、おめでとうと声をかけられました。ただ数人に『つくしおめでとう！雑草っぽいよ』と言われて、喜んでいいのかわからなかったです（笑）」と役を勝ち取った感慨を笑顔で語る。演出の鈴木は「負けん気の強そうな感じがつくしっぽいなと、満場一致でした」と、加藤を選んだ理由を語った。

さらに加藤はつくしと自身の共通点について「明るいところと、動くことが大好きなところはすごく似ているなと思います。あと好きっていう気持ちに気付かないというか、はっきり言われないとわからないところも似てるのかな。家の家計簿をつけたりとかは自分の中にはない部分です。つくしと離れているところも、これから近づいていけたらと思います」と意気込む。

松下は「道明寺ほどではないけど、俺様なところがあったり、不器用だけど優しさがあるところは似ていると思います。でも似ているからこそ役を作っていくのが難しい。お金持ちってところはまったく似てないですね」と分析。母にも「道明寺？あんた俺様やからピッタリやん！」と太鼓判を押されたという。真剣佑は「西門総二郎は、社交的なんですけどなかなか自分の内面を人に見せない。そこが似てるなと思います」と共通点を口にした。

白洲は役のオファーを受けた際の感想について、「あの花沢類か……と、とても驚きました。驚きが終わってから喜びが生まれてきた感じです。普段連絡来ない、地元のやつからも連絡が来たり。誰もが知っている人気の作品なんだなと、改めて痛感したところです」とビッグタイトルの重さを受け止めている様子。上山は「F4、イケメンを演じるということで。プレッシャーからか今朝も無意識でパックをしていました。そういったところもがんばりたいなと。肌ツヤを良くしていきたいと思います」と笑わせる。

また10代の頃の胸キュンエピソードを問われると、松下は「すごい嫌ですけど……」と渋りながらも、「中学生のときですね。神戸でルミナリエっていうイルミネーションに、初めて付き合った子と行ったんです」と話しはじめる。「まあそんな真剣に付き合ってたわけじゃないんですけど……」と続けると、周囲に「爆弾発言だぞ？」と突っ込まれ、「いや、だって中学生ですよ！」と慌てて弁解。「そのとき俺が欲しいって言ってた帽子をプレゼントしてくれたのがうれしかった。その後好きじゃなくなって、フッちゃったんですけど……」と恋の結末までを披露し、「道明寺みたいだね！」と共演者たちにすかさず言われていた。

演出を務める鈴木裕美は「日本のみならず海外でも非常に人気の作品。作家や演出家の自我を前面に押し出すのではなく、奇をてらわず、王道の心に寄り添えるようなミュージカルにしていきたい」とコンセプトを説明。また先日ドラマ版「花より男子」に出演していた小栗旬と対面した際、「今度裕美さん『花男』やるんでしょ？松本（潤）と2人で初日に行くからね」と言われたといい、「絶対に冗談なんですけど、キツいなあ、と（笑）。原作はもちろん映画やドラマのファンの方もいらっしゃると思うので、その良さを丁寧に作っていきたい」と話した。

音楽はいきものがかりのプロデュースなどJ-POPのフィールドで活躍する本間昭光が担当。「物語が一番大事なので、そこを壊さないように。観終わった後に口ずさんで帰れるようなメロディを心がけたい」と作曲の構想を明かした。

「花より男子 The Musical」は東京・シアタークリエにて2016年1月5日から24日、福岡・福岡サンパレスホテル&ホールにて1月28日、名古屋・愛知県芸術劇場大ホールにて2月6日から7日、大阪・サンケイホールブリーゼにて2月11日から14日まで上演される。チケットは10月31日に一般発売を開始。