「実践III」で配布されたチラシの「ゼロ年代最後の年に。まえがきにかえて」と始まるテキストによると、「神さまはいない。けど、いた。90年代の終わり頃に。もちろん麻原彰晃じゃなくて。リチャード・D・ジェームス、庵野秀明、そしてYOSHIKI。これが僕の神さま」と、90年代のサブカルチャーにどっぷりハマった人ならピンとくる名前が挙げられているほか、「彼がステージに姿を現してくれなかったあの日のことを。あのテレ東のアニメの最終話を。 解散と突然の悲劇を」と、物語の内容を匂わせる一文が書かれている。ちなみに新連載のタイトル「I Care Because You Do」は、西島が敬愛するリチャード・D・ジェームスこと、エイフェックス・ツインのアルバムタイトルからつけられたもの。
コミックナタリーの取材に対し西島は、「エイフェックス・ツインが好きなクラブキッズと、新世紀エヴァンゲリオンが好きなオタク、X JAPANが好きなヤンキーが主人公の青春群像劇」になると回答。1980年代の文化をテーマにした青春群像劇といえば、岡崎京子の「東京ガールズブラボー」があるが、「I Care Because You Do」はその90年代版となりえるのだろうか。
昨年行われたイベント「ポ祭」で、ヴィジュアル系ロックバンドを結成した西島。ステージではX JAPAN顔負けのパフォーマンスでマイクスタンド2本、モニタースピーカー2個、真空管アンプを破損し「破壊の夜」を演出した。3月5日のイベントでも大暴れだったという西島の、マンガ以外の活動にも注目していきたい。
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吉田アミ Ami Yoshida @amiyoshida
西島大介、モーツーにて90年代サブカルをめぐる新連載 - コミックナタリー http://t.co/IHfPLGihUV