7月12日より六本木・森アーツセンターギャラリーにて開催される、
「特別展 ガウディ×井上雄彦-シンクロする創造の源泉-」は、「日本スペイン交流400周年」を記念したイベント。日西の異なる文化を代表する2人が、時空を超えたコラボレーションを展開する。
展覧会ではスケッチや建築模型、設計図など約100点を公開し、ガウディの偉業を紹介するとともに、バルセロナにアトリエを構えた井上が約40点の作品を描き下ろし、ガウディの生涯を描画していく。またプロジェクションマッピングを使用する演出や、3面スクリーンを用いたムービーの上映を実施。そのほか10.6m×3.3mと世界最大の大きさを誇る手漉き和紙をキャンバスに、井上がガウディを描いた作品も披露される。
会見には展覧会の公式ナビゲーターを担当する建築家の光嶋裕介氏、日本側の学術監修を務める神奈川大学教授の鳥居徳敏氏らが出席。作品制作のためバルセロナに滞在している井上も、インターネットでの中継を通じて会見に登場した。
サグラダ・ファミリアを一望できる場所に部屋を構えている井上は、「ふと外を見るとサグラダ・ファミリアが広がっているのでギョっとします」と現地での生活を笑顔で語る。また「生活のリズムが整っていないので、大して描けてないです」と続け、制作の進み具合を苦笑しながら報告した。「シンクロ」という展覧会のタイトルにちなんだ「自身とガウディの共通点は?」との問いに、「おこがましいですけど、作品の完成を急がないところですかね」と答え、会場の笑いを誘う一幕も。
また好きなガウディ建築として、カサ・ミラとコロニアの地下聖堂の2つを挙げ、「曲線的でゴロっとしていて、始まりも終わりもない感じが気に入っています」と独自の視点からコメント。ガウディに関わりのある各所を巡り、ゆるく過ごしているという井上は、最後に「お天道様に従い身を委ねて、いいものができれば。楽しみにしていてください」とメッセージを送った。
「特別展 ガウディ×井上雄彦-シンクロする創造の源泉-」の前売り券は、5月17日より各種プレイガイドにて販売を開始する。なお同展覧会は東京での開催以降、金沢・金沢21世紀美術館、長崎・長崎県美術館、神戸・兵庫県立美術館、宮城・せんだいメディアテークを2015年7月まで1年かけて巡回していく。
特別展 ガウディ×井上雄彦-シンクロする創造の源泉-
会期:2014年7月12日(土)~9月7日(日)
時間:10:00~20:00(最終入場は19:30)
会場:森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ 森タワー52階)
住所:東京都港区六本木6-10-1
料金:一般・大学生1800円(前売り1600円)、中学・高校生1300円(前売り1100円)、4歳~小学生800円(前売り600円)
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