「自分のこれからの指針を決めてくれた作品」だと語るほど、大の「ジョジョ」ファンだという小野。学生時代、運命の車輪(ホイール・オブ・フォーチュン)戦の「『道』というものは自分で切り開くものだ」という承太郎のセリフに感動したエピソードなどを披露した。また第1部放映時から「どんな役でもいいから出たいと思っていた」という小野は、空条承太郎という役をもらえたことに感無量の様子。承太郎というキャラクターについては、クールだけど熱い部分もある人物だと説明し、相反するものを両立させないといけない難しさを語った。
さらに小野はジョースター家の家系図を見ながらジョナサン、ジョセフ、承太郎の関係が親子ではなく祖父と孫であることに触れ、「この間を想像するのがめっちゃ楽しい」と笑顔を見せる。司会者に先々代、先代の“ジョジョ”から演技の面で受け継ぐものはあるのかと問われると、小野は「とにかく汗をかくこと」と返答。アフレコ現場では「みんな声の大きさがハンパない」と語り、「困ったら(声を)張れ」という言葉が受け継がれていると明かす。
また第1話の承太郎とアブドゥルが牢屋で対峙するシーンでは、牢屋の気温が50度まで上昇するが、「(アブドゥル役の)三宅健太の周りは、実際にそれくらいまで上がってました(笑)」と冗談を交え、現場のアツい空気感を語った。なおマジシャンズレッドをはじめ、スタンドの声も各キャラクターの声優が担当している。
ステージ後半ではdavid productionの笠間寿高氏と、ワーナーエンターテイメントジャパンの大森啓幸プロデューサーも登場。笠間氏は「スタッフも小学生の頃に3部を読んでいた世代」「あの頃の思いをここでお返しせねば、アニメ人生全うできまい、という思いで作業している」と制作現場の雰囲気を語った。また第3部ではシリーズ構成・小林靖子氏の提案で、Cパートが設けられている。これは毎回、敵スタンドを倒して終了するのではなく、次に繋げる引きを作るためだという。
会場にはディレクターの津田尚克、シリーズディレクターの鈴木健一からのビデオレターも到着した。2人は「スタンドの種類が多いので、いろんな見せ方ができる。一生懸命、引き出しを増やしながら作業しています」とコメント。第3部はロードムービーであると位置づけ、津田は「エジプトまで長い道のりになると思いますので、皆様も途中で切らずに、最後までお付き合いください」、鈴木は「突っ込みつつ見ていただけると楽しいと思います」とファンへのメッセージを伝えた。
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