ミュージカル「わたしは真悟」に高畑充希&門脇麦、フィリップ・ドゥクフレ演出

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ミュージカル「わたしは真悟」が、12月上旬の神奈川・KAAT神奈川芸術劇場公演を皮切りに、静岡、富山、京都、東京で上演。高畑充希門脇麦がW主演を務める。

ミュージカル「わたしは真悟」出演者。左から高畑充希、門脇麦。

ミュージカル「わたしは真悟」出演者。左から高畑充希、門脇麦。

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「わたしは真悟」より。(c) Kazuo Umezz, Shogakukan

「わたしは真悟」より。(c) Kazuo Umezz, Shogakukan[拡大]

楳図かずおが1980年代に発表した同名のSF長編マンガを原作とした本作は、高畑演じる少女・真鈴(マリン)と、門脇演じる少年・悟(サトル)の、一途な愛を描いた物語。大人たちによって引き裂かれようとする2人は、ロボットに従い、高さ333mの東京タワーから飛び降りることを決意する……。「神とは何か」「意識とは何か」「人間とは何か」といった形而上学的テーマに挑んだ意欲作だ。

脚本は谷賢一が担当し、演出・振付はフランスのダンサー・振付家であるフィリップ・ドゥクフレが手がける。音楽にはトクマルシューゴと阿部海太郎が名前を連ねているほか、白井晃が演出協力として参加。上演に際し公式サイトでは、原作者、演出家、および出演者からのコメントを公開中。楳図は「ボクも絶対、見にいくぞ!! グワシ!!」と述べている。

フィリップ・ドゥクフレ コメント

「わたしは真悟」は偉大な漫画家、楳図かずお氏が描いた、2人の子供“真鈴”と“悟”の思いもよらないラブストーリーです。2人の遊び道具だったロボットに自我が宿り、“真鈴”と“悟”の特異な子供、“真悟”が誕生します。ロボット“真悟”の視点から語られる、大人たちの狂気渦巻く工業化された世界で葛藤する子供たちの物語は魅惑的で、私はすっかり心を奪われました。
今回私は、2人の素晴らしい日本の女優さんとご一緒する機会に恵まれました。お2人には驚かされるばかりです。高畑充希さんの純白さと表現者としての素晴らしい力量が、“真鈴”の繊細さ、そして楳図かずお氏の作品に漂う恐怖の空気を、舞台にもたらしてくれるでしょう。そして門脇麦さんの聡明さと表現の奥行きは、制御不能で複雑な“悟”を表現する上で大きな強みとなるでしょう。
この予測不可能な物語を、ミュージカルとして新たに創造すると思うと、本当にワクワクします!この作品が間違いなくユニークな経験となることをお約束します。

高畑充希コメント

楳図かずおさんの漫画は、絵を目にしたりポーズを真似することはあったのですが、本作の出演が決まるまでしっかり読んだことはありませんでした。
「わたしは真悟」を読んでいる間中、ずっと不気味で、ずっとピュアで、ずっと後頭部を大きな手で掴まれ続けているような感じがしました。、、うまく表現出来ないんですけれど。、
このミュージカルに出演することが決まってから、どんなものになるか全く想像出来なくて、出来上がりが全く想像できないものに参加できることに、ワクワクが止まりません。
演出のドゥクフレさんやスタッフさん、麦ちゃんはじめとしたキャストさんと共に、その時起こることに沢山センサーを張りながら、“真鈴”という役を大好きになって、演じたいです!
共演する門脇麦ちゃんはとっても好きな女優さん。共通の知り合いも多いので以前から知っているような気もするし、でも、お会いしたことはなくて。やっと逢うべき時が来た!と嬉しくなっています。“悟”と“真鈴”みたいに。

門脇麦コメント

ずっとミュージカルに挑戦してみたいと思っていましたので、出演が決まった時は純粋に「ミュージカル万歳!」という気持ちでした。「わたしは真悟」を読みまず「何だこれは!?」と衝撃を受けました。
私の役は、小学生の男の子。年齢、性別、越えなくてはいけないことが多いですが、少年の無垢さや粗野な部分などきちんと示し、作品の起爆剤になれたら。歌は初心者ですが、まっさらな気持ちで向き合い、新しい境地に行くことができるよう頑張ります!
共演の高畑充希さんのことは、実は充希さんがデビューして間もない頃から一方的に知っていました。「ドルフィンブルー フジ、もういちど宙へ」という映画の主題歌を歌っているのを聴き、「何て綺麗な声なんだ!」と衝撃を受け、それ以降ドラマなどでも拝見していました。私も「まれ」(NHK連続テレビ小説)に出演して、近くで(土屋)太鳳ちゃんが身を削って頑張っている様子を見ていたので、充希さんが今どれだけ大変なさなかにいるかよくわかります。とにかく足を引っ張らないように頑張りたいと思います。

楳図かずおコメント

ボクも絶対、見にいくぞ!! グワシ!!
高畑充希の“真鈴”はどうか?
門脇麦の“悟”はどうか?
2人はありえない子供の世界を演じなくてはなりません!!
さあ大変だ!!
でもやってのけるのは間違いありません!!
だって2人ともやわでない面構えですもん。
高畑充希さんはテレビ(東京センチメンタル)で一瞬のシーンですがご一緒しましたね。
その時思いました。「女優だ!!」
門脇さんもお会いするのが楽しみですね。
そして何と言っても“真悟”。
どのように舞台で表現するのでしょうか。
演出家のフィリップ・ドゥクフレさん、きれいでドキドキする舞台をお願いします。
最後にもう一度。「グワシ!!」

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ミュージカル「わたしは真悟」

2016年12月上旬 ※プレビュー公演
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場

2016年12月中旬~下旬
静岡、富山、京都を予定

2017年1月
東京都 新国立劇場 中劇場

原作:楳図かずお(「わたしは真悟」小学館刊)
脚本:谷賢一
演出・振付:フィリップ・ドゥクフレ
音楽:トクマルシューゴ / 阿部海太郎
演出協力:白井晃
出演:高畑充希門脇麦

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読者の反応

#NoWar(人民)HiroshiHootoo @HiroshiHootoo

なぜ子供の主演でやらないのか、ミュージカル「アニー」のように。《ミュージカル「わたしは真悟」が、12月上旬の神奈川・KAAT神奈川芸術劇場公演を皮切りに、静岡、富山、京都、東京で上演。高畑充希と門脇麦がW主演を務める。》 https://t.co/7RFMHWbeYA

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