シド「キューン20」リキッドワンマンで熱いステージを展開

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Ki/oon Musicのレーベル設立20周年を記念したライブイベント「キューン20 イヤーズ&デイズ」の9日目公演が、4月18日に東京・LIQUIDROOM ebisuにて開催された。

写真は4月18日のライブの模様。

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マオ(Vo)

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Shinji(G)

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明希(B)

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ゆうや(Dr)

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写真は4月18日のライブの模様。

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この日は2008年にメジャーデビューを果たしたシドがワンマンライブを実施。チケット予約には1万件を超える応募が殺到し、約10倍以上の倍率を突破した幸運なファンが会場に集結した。

ライブの1曲目は「dummy」。アグレッシブなバンドサウンドに乗せて、マオ(Vo)は「来いよ! 声小さいんじゃないの? 帰っちゃうよ!」と会場を焚きつけ、間奏ではShinji(G)のギターソロが炸裂する。さらに「プロポーズ」「眩暈」と、強力なロックチューンばかりを連発。「プロポーズ」ではゆうや(Dr)のタイトなドラムがフロアを揺らし、「眩暈」では明希(B)がセクシーな仕草でファンを煽る。ライブハウスらしい盛り上がりと熱気が、早くも場内を包んでいった。

MCでマオは「『眩暈』は3曲目でやるもんじゃないなー(笑)。今日のセットリストは僕が決めたんですけど、なんかライブの最後にやるのが定着してきてるのがイヤで3曲目にもってきたら、すごく大変だった(笑)」とパワフルな楽曲を歌い終えての感想を語って苦笑する。続く「モノクロのキス」では、4人が息のあったプレイを披露し、美しくクールな音世界を作り上げた。

会場を妖艶なムードに染めた「cosmetic」、マオの哀切なボーカルが響き渡った「sleep」に続いては、インディーズ時代からの名曲「刺と猫」を披露する。イントロの音色に大きな歓声を上げたオーディエンスは、ゆったりとしたリズムに身をゆだねつつ彼らのサウンドを楽しんだ。

中盤のMCではマオが「自宅で猫を飼い始めた」という話を始め、ゆうやにもペットの話を振る。しかし「今全然関係ないこと考えてた……だからマオ君、セットリストに『刺と猫』入れたのかー、って思ってた(笑)」と返され、「ドラムセット壊すぞ!」と先日新調したばかりというゆうやのドラムセットに八つ当たりする一幕も。そんなトークを振り返ったマオは「今日はMCのテンションがグダグダですね(笑)。まあ、これもシドの味ですから」と笑っていた。

そしてライブはいよいよ終盤戦へ。「smile」では軽快なリズムに合わせてファンが笑顔で踊り、4人もその様子を楽しそうに眺めながらパフォーマンスを続ける。「dog run」ではマオの煽りに合わせて一斉に手拍子が起こる。本編ラストの曲は「Sympathy」。集まったオーディエンスへの感謝を込めるような力強い演奏と歌声で、本編が締めくくられた。

アンコールで4人は衣装を改めて登場し、まず最初に5月9日リリースのニューシングル「S」を披露する。ちょうどライブ当日にビデオクリップ全編が公開されたばかりのこの曲は、シドの新たな一面をアピールするギターロックチューン。スリリングなサウンドで、会場を再び熱狂に導いた。

曲が終わるとマオは「初めてリキッドルームでライブをしたときが、今の事務所に入っての初ライブで。そしてこうやってキューン20周年のときにまたリキッドルームでライブができて。きっと何か縁があるんだろうね」と感慨深げに語る。その後のMCではマオとShinjiが下ネタトークに突入してしまい、フロアから引き気味の失笑が起こる。その様子に「まったりしちゃったね(笑)」と気を取り直し、ライブを再開。「妄想日記2」「歌姫」でオーディエンスが咲き乱れ、身体を揺らした後は「one way」へ。激しいモッシュで熱気と会場の一体感も急上昇する中、マオは「今日ここで止めるのはもったいない!」と“不完全燃焼”を訴える。そしてメンバーを振り返り「『Dear Tokyo』いける?」と確認して、急遽セットリストになかった「Dear Tokyo」を始めた。

「時間もないから思いっきり来いよ!」という彼の煽りに、ファンは全身全霊での手拍子と大合唱で応える。Shinjiと明希もステージ前ギリギリまで飛び出し、フロアからのエネルギーを受け止める。「Dear Tokyo」が終わってもマオは「もうちょっといきたいよね?」と話し、メンバー4人でさらなる追加曲を相談。「暑くて夏みたいだから、夏にぴったりのこの曲を」と「夏恋」のイントロが始まると、会場からは黄色い声が起こる。マオは「後で俺、怒られるかもね(笑)」と苦笑いしつつ、さわやかな歌声を響かせた。

「こんな素敵な機会をいただけて本当にうれしいです。キューンを支えるひとつのバンドとして、シドもこれからもがんばっていきますのでよろしくお願いします」とマオが挨拶し、いよいよ最後の曲「残り香」が始まる。まもなくシングルリリースされる、別れを歌った壮大なバラードナンバーで、約2時間にわたるライブの幕が閉じられた。

終了後、明希は「次はツアーで会おう!」、Shinjiは「お前たち、いい顔してるぜ!」とファンに向けて挨拶。ゆうやは「まさかの2曲追加! こういう粋な計らいするうちのボーカル最高だろ!(笑)」とマオを持ち上げ、「ツアーに来る人はこのパワーを忘れずに! これを超えていこう!」と、夏に行われる全国ツアーでのさらなる活躍を誓った。最後に残ったマオは「今日は素直な気持ちでライブがやれました」と語り、いつもどおりに生声で「愛してます!」とオーディエンスに呼びかけ、充実した表情でステージを去っていった。

「キューン20 イヤーズ&デイズ」シド
2012年4月18日 LIQUIDROOM ebisu セットリスト

01. dummy
02. プロポーズ
03. 眩暈
04. モノクロのキス
05. cosmetic
06. sleep
07. 刺と猫
08. smile
09. dog run
10. Sympathy

<アンコール>
11. S
12. 妄想日記2
13. 歌姫
14. one way
15. Dear Tokyo
16. 夏恋
17. 残り香

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読者の反応

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はるみ@どこでもドアが欲しい! @hami0101

@yagiike 彼らはソニーなのです♪キューンレコード設立20周年イベントだった★http://t.co/0eoZTnkAKt わたしはゾロから知ったからすでにそろばんはなかったwww

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