渋谷慶一郎1stアルバム、新曲追加＆最高音質で再発

渋谷慶一郎の1stアルバム「ATAK000」が、新曲を追加した新装盤CD「ATAK000+」として再発された。

2004年に発表された当時、評論家の佐々木敦に「電子音楽の歴史の全てを統べる完璧な作品」と評されたこのアルバム。今回の再発にあたっては、渋谷がピアノソロアルバム「ATAK015 for maria」で駆使したDSD（デジタルストリームデジタル）という最新技術でリマスタリングを実施し、現在の技術で可能な最高レベルの音質に仕上げられている。

また、渋谷慶一郎が主宰するレーベル・ATAKの過去の全カタログが、廃盤となっている作品も含めて毎月1枚ずつiTune Store、Amazon mp3、着うたなどで全世界的に配信リリースされることも決定。現時点で「ATAK001 slipped disk」「ATAK002 Keiichiro Shibuya+Yuji Takahashi」といった作品がそれぞれ1000円で配信されており、今後も毎月配信での再発が続いていく。

渋谷はこれについて「音楽のアーカイブの場所がCDからデータ配信に変わった」と発言。過去作品のデジタルアーカイブ化を推し進めることに意欲を見せている。

なお、渋谷慶一郎は10月9日に東京・渋谷UPLINK FACTORYで行われる、映画「グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独」の公開記念トークイベントに出演。同映画の字幕監修を手がけたグールド研究の第一人者、青山学院大学教授の宮澤淳一とともに、今作で描かれるグールドの音楽性と生涯について語りあう。

渋谷慶一郎「ATAK000+」収録曲

01. 1'11+
02. 1'55
03. 4'49
04. 5'51
05. 5'18
06. 4'12
07. 4'13
08. 4'37
09. 5'32
10. 5'10
11. 4'33+

「グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独」公開記念トークイベント

2011年10月9日（日） 東京都 渋谷UPLINK FACTORY
＜出演者＞
渋谷慶一郎、宮澤淳一