怒髪天、Birthday、スカパラ他がタワレコ30周年を祝福

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タワーレコードの日本上陸30周年を記念したライブイベント「TOWER RECORDS 30th anniversary SPECIAL FACE THE TOWER OF MUSIC!」が、昨日1月11日にZepp Tokyoで開催された。

怒髪天

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The Birthday

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GRAPEVINE

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Caravan

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東京スカパラダイスオーケストラ

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小林太郎

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1月9日・10日の「TOWER RECORDS 30th anniversary LIVE! "Love or Hate" Night vol. 1, 2」に続いて行われたこのイベントには、東京スカパラダイスオーケストラCaravanGRAPEVINEThe Birthdayとタワレコに縁の深いアーティストが集結。熱いパフォーマンスで30周年を祝福した。

開演時刻前、オープニングアクトとして出演したのは小林太郎。激情あふれるボーカルと朴訥としたMCで満員のオーディエンスを魅了。4曲という短いステージながらも、観客に強い印象を与えた。

その後ステージにはタワレコの店員用エプロンを着けた増子直純(怒髪天)が登場。驚くオーディエンスを前に「タワーレコードお台場店店長、増子直純です!(笑)」と挨拶。この日の総合司会に任命された彼は「今日は選りすぐりのラインナップです。全力で楽しんでいただきたい! 準備はいいか!」と呼びかけ、会場内をヒートアップさせた。

ライブアクトトップバッターを務めた東京スカパラダイスオーケストラは、いきなり1曲目から新曲「STORM RIDER」を披露。今年秋の全国ツアーでも大好評を得た、低音パートを強調したヘヴィなナンバーでイベントの幕を開けた。谷中敦(B.Sax)は「タワーレコード30周年おめでとう! 今日はスカパラにとって新年1発目のライブ、気合入れていくんでついてきてくれ!」と挨拶し、大きな拍手を浴びた。

中盤には1月27日にリリースされる、タワレコ日本上陸30周年記念コンピレーション盤「NO MUSIC, NO LIFE. SONGS」に収録される新曲「WORLD SKA CRUISE」も披露。後半には最新シングル「KinouKyouAshita」や、ライブでの定番「White Light」「Pride Of Lions」などアッパーチューンを続々と演奏し、勢いのあるステージで観客を熱狂させた。

増子店長の「このご時世、不景気で旅行に行けなくても、音楽の旅に連れていってくれる人を紹介します!」という紹介で現れたのはCaravan。この日の編成はCaravanを筆頭に、Curly Giraffe(B)、堀江博久(Key)、白根賢一(Dr)というおなじみの強力布陣。4人は1音1音を確かめるように重ねながらリラックスした空気を作り出すと、ライブの幕開けにぴったりな「Wagon」を奏でた。

続いて「TRIPPIN' LIFE」でハッピーなムードを、「ハミングバード」で繊細な世界観を紡ぎ出したCaravan。その滋味のある音色はフロアを包み込み、会場を幸福な空気で満たしていった。そして後半では「音楽への感謝を込めて……」という言葉に続いて「Soul Music」と「Music」が歌い上げられ、満員のオーディエンスに“至福の音楽旅行”を提供した。

その後、またしても増子店長が登場。「Caravanよかったねえ!ああいうバンドだったら俺も飲み屋で知り合った人とかに『どんなバンド?』ってきかれても素直に答えられるのに(笑)」と笑わせつつ、「せっかく来たんだから店長1曲どうですか、って言われたんで、以前に作ったタワレコの社歌を歌います!」と宣言。同じように店員コスプレに身を包んだ怒髪天の上原子友康(G)、清水泰而(B)、坂詰克彦(Dr)と、コンピレーションアルバムにも参加した鈴木由紀子(Vo/BUGY CRAXONE)と、「NO MUSIC, NO LIFE」シリーズのクリエイター・箭内道彦(G)が加わり、怒髪天がリリースしたタワレコ限定シングル「NO MUSIC, NO LIFE」を、コンピ盤にも収録されるボサノバ調のアコースティックアレンジで披露した。

ライブアクト3番手のGRAPEVINEは、登場するなり田中和将(Vo,G)がマイクスタンドを調節し「これ低いなー!」とつぶやくなど飄々とした雰囲気。しかし1曲目「FLY」からライブが始まると、独特の熱さと色気を漂わせる音色でオーディエンスを虜にしていく。田中は「今年は年男なんですよ。でもうちのバンドに虎の曲がないんで、豚の曲でも(笑)」と笑わせ、ライブでおなじみの「豚の皿」を披露した。

後半では哀切なメロディラインで場内を優しく包む「Wants」、アウトロでの長尺のインプロビゼーションで圧倒した「COME ON」を演奏。最後の曲として鳴り響いたイントロは、メジャーデビュー直前にタワーレコード限定で発売したシングルカセットの曲「TIME IS ON YOUR BACK」。懐かしの名曲に、フロアからは大きな歓声が沸き起こった。

イベントのトリを務めたThe Birthdayは、増子店長の「最後はこのバンド! 誰にでもある魂の誕生日、The Birthday!」という意味不明だが熱いアナウンスに導かれて登場。この日はタワレコ30周年を記念して作られた 「マディ・キャット・ブルース/狂っちゃいないぜ」、そしてニューシングル「ディグゼロ」のリリースを間近に控えていることもあり、新曲を軸にしたのセットリストを用意した彼ら。ヒリヒリとしたロックチューン「ディグゼロ」で緊迫した空気で場を圧倒した直後に、ゴキゲンな「カレンダーガール」で会場の空気をガラリと変え、間髪入れずに「愛でぬりつぶせ」を畳み掛け、オーディエンスを翻弄。中盤では「狂っちゃいないぜ」「マディキャットブルース」の2曲を披露し、美しくメランコリックな旋律とチバユウスケ(Vo)の優しさが漂う歌声が絡み合うナンバーで酔わせた。

轟音&爆音の応酬が痛快な「Nude Rider」で一旦ライブは終幕したが、オーディエンスは貪欲にアンコールを求める続ける。再びステージに戻ってきた4人は、フロアの熱気を加熱させるように「ローリン」をプレゼント。演奏後にはチバがコップ片手に「乾杯!」と口にし、アニバーサリーパーティの終幕を飾った。客電が点くと、出演アーティストのパフォーマンスを讃える拍手が静かに響きわたる。そして出口へと急ぐ観客の顔には満面の笑みが浮かべられ、その表情がイベントの成功を物語っていた。

TOWER RECORDS 30th anniversary SPECIAL FACE THE TOWER OF MUSIC!
2010年1月11日 Zepp Tokyo セットリスト

小林太郎
01.ドラグスタ
02.ソフィー
03.安田さん
04.美紗子さん

東京スカパラダイスオーケストラ
01.STORM RIDER
02.Like Jazz On Fire
03.Give Me Back My Ball
04.WORLD SKA CRUISE
05.SKA ME CRAZY
06.KinouKyouAshita
07.White Light
08.Pride Of Lions
09.愛の讃歌

Caravan
01.Wagon
02.TRIPPIN' LIFE
03.ハミングバード
04.Soul Music
05.Music
06.FREE BYRD

怒髪天
01.NO MUSIC, NO LIFE

GRAPEVINE
01.FLY
02.NOS
03.豚の皿
04.Wants
05.COME ON
06.TIME IS ON YOUR BACK

The Birthday
01.ディグゼロ
02.カレンダーガール
03.愛でぬりつぶせ
04.狂っちゃいないぜ
05.ピアノ
06.マディキャットブルース
07.いとしのヤンキーガール
08.涙がこぼれそう
09.Nude Rider
EN-01.ローリン

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