リリスク、グラタンチャリもサプライズも飛び出すアルバム完全再現ライブ

lyrical schoolが12月2日に神奈川・CLUB CITTA'にて、最新アルバム「guidebook」を再現するスペシャルライブを行った。

「guidebook」はリリスクのメジャー1stアルバムとして、キングレコードより11月16日にリリースされた作品。全13曲で1つの物語を構成するアルバムとなっており、アルバム特設サイトはそのコンセプトを反映した架空の町「けやき町」の世界を構築したユニークな作りとなっている。今回実施されたスペシャルライブでは、セリフによるスキットを含む全13曲が順に披露され、アルバムの世界観が完全再現された。

アルバム「guidebook」は、過去のガイドブックを手にさまよう外国人とmeiが出会う場面から幕を開ける。ライブにはアルバムに声で参加しているサンディー・カイ本人が登場。meiがおぼつかない英語で道案内をすると場面は暗転し、5人のアカペララップから始まる「GOLDEN」でライブがスタートした。メジャー2ndシングル「サマーファンデーション」を含む5曲が連続で披露され、7トラック目のスキット「-☆☆☆-」ではmeiとamiが自転車に乗ってステージへ。2人がグラタン屋を求めて漕いだ自転車、通称“グラタンチャリ”は、前日にTwitterを通じて募集されたヘッズ（lyrical schoolファンの総称）持ち込みの自転車だ。

大江千里作曲のメロウなナンバー「リリシスト」から始まる後半戦は、メジャー3rdシングル「マジックアワー」、作詞をかせきさいだぁ、作・編曲をNegiccoのプロデューサーconnieが手がけた「恋わずわず」とポップな楽曲が続く。3つ目のスキット「-too old-」では再びサンディーが町に迷い込むが、ここは22世紀のけやき町。次の「ラストソング」では未来の世界で変わらずラップをする5人の姿が歌われ、物語はメジャーデビューシングル「RUN and RUN」で幕を下ろした。

アンコールでは、本日12月5日が誕生日のminanに対し、メンバーとヘッズからサプライズが。amiが「それでは聴いてください。『ワンダーグラウンド』」と曲紹介をするも、流れてきたのはtengal6時代のナンバー「苺のショート」で、平然とラップを始める4人を横目にminanは1人うろたえる。さらに客席から「ちょっと待ったー！」の声が上がり、タブレットを手にしたヘッズの1人がminanに画面のスイッチを押させると、観客が頭上に掲げたスマートフォンが、minanのイメージカラーである紫に点灯。フロア一帯が紫に染まる圧巻の光景が広がった。ヘッズからはさらにバースデーケーキなどのプレゼントが手渡され、minanは「今まで見た光の中で一番きれい」と涙を流して大喜び。「こんな大きい会場で、こんなにたくさんの方が集まっているところでお祝いしてもらえるなんて思っていなかったので……本っ当にうれしいです。みんながこうしてお祝いしてくれたから、26歳が今までで一番いい年になるんじゃないかなと思います。素敵な1年の幕開けになりそうです。ありがとう」と感謝の思いを伝えた。

祝福ムードに包まれる中、リリスクはさらにアンコールで「Kiss Me」「リボンをきゅっと」「FRESH!!!」「photograph」と4曲をパフォーマンス。最後は会場のヘッズと記念撮影をしてにぎやかにステージを終えた。なお当日生中継が行われたLINE LIVEでは、このステージの一部始終が1月1日0:00までアーカイブ映像で楽しめる。

リリスクはアルバム「guidebook」を携えての全国ツアー「lyrical school tour 2016 "guidebook"」を開催中。全国6都市を回り、ツアーファイナルは12月29日に東京・Zepp Tokyoで実施される。