KEYTALK、給食費袋舞う“義給ツアー”新木場で完結

KEYTALKが昨日7月14日に東京・新木場STUDIO COASTにて、ワンマンツアー「KEYTALKワンマンツアー 3年K組お祭り先生 ～『先生！義勝君の給食費がありません！』～」のファイナル公演を開催した。

2カ月連続でリリースしたシングル「HELLO WONDERLAND」「MATSURI BAYASHI」を携え、5月に神奈川・CLUB CITTA'にて開幕した本ツアー。ファイナル公演となったこの日は影ナレを寺中友将（Vo, G）と八木優樹（Dr, Cho）が担当し、モノマネを織り交ぜた軽妙なトークで会場を温めた。合唱曲「BELIEVE」がうっすらと流れ出すと、場内が暗転。KEYTALKメンバーはステージに走って登場し、レーザー飛び交う中「HELLO WONDERLAND」でライブを開始した。

バンドは弾むリズムで観客をジャンプさせた「fiction escape」、小野武正（G, Cho）がトリッキーなフレーズを高らかに鳴らした「パラレル」、八木が性急なビートでリードした「太陽系リフレイン」など、人気曲を連発。それぞれのキャラクターを全開にした自己紹介をはさみ、彼らは首藤義勝（Vo, B）が「涼しい朝の曲をやりたいなー」と言ったことをきっかけに、フジテレビ系「めざましどようび」2016年度テーマソングの「boys & girls」をさわやかに演奏した。

「スターリングスター」を歌い終えた寺中は「昨日からずっと続いてる感じで、まさに“奇跡みたいな夜”です」と歌ったばかりの楽曲のサビを引用しながら、高揚した気持ちを表現。そして“一段階上の男”になるべく、小野が弾くthe band apart「Eric.W」をBGMに、缶ビールをイッキ飲みした。景気付けのビールでパワーアップした寺中は続く「MATSURI BAYASHI」で、「祭りじゃ祭りじゃ！」「踊らにゃソンソン！」と観客を大いに盛り上げる。花火とテープの特効も飛び出し、会場はお祭り騒ぎに。そして本編は会場一体となって踊り狂ったキラーチューン「MONSTER DANCE」で締めくくられた。

アンコールはツアータイトル「3年K組お祭り先生～『先生！義勝君の給食費がありません！』」にちなんだ寸劇でスタート。寺中は教師を、首藤、小野、八木は生徒を演じ、コミカルなやり取りで会場を笑わせる。給食費をなくしてしまい慌てふためく首藤を救うべく、小野は寺中に「義勝くんがあるゲームをして面白かったら給食費を免除してほしい」と提案。そのゲームとは首藤がフラフープを30秒回し続けるというもので、ツアー各地で成功させてきたという彼は自信満々の様子でゲームに臨んだ。フラフープの課題を余裕の表情でこなした首藤だったが、寺中から、目隠しをした状態で鉛筆を舐めて硬さを当てる“利き鉛筆”の課題も用意されている旨が告げられると、「聞いてないよう……」と尻込み。過去にも利き鉛筆の経験があるという首藤はこの課題も見事にクリアし、無事に給食費を免除された。

20分を超える茶番が終わり、バンドは「YURAMEKI SUMMER」など3曲を披露。ラストの「桜花爛漫」では、受領の判子が押された首藤の“給食費納入袋”がフロアの上をひらひらと舞った。メンバーが名残惜しそうに去っていく中、最後までステージに残った寺中は再びビールをイッキ飲みし、「またライブで会おうぜ！ ありがとう！」とファンへメッセージを送った。

KEYTALKはインディーズ時代に発表したシングル「KTEP」シリーズ1～3と、ライブ会場で配布した無料音源「KTEP FREE」の収録曲をまとめたアルバム「KTEP COMPLETE」をリリースしたばかり。今作の発売を記念したワンマンライブを7月27日に東京・Zepp DiverCity TOKYOにて行う。なお本公演のチケットはすでにソールドアウトしている。