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「まいまいがいてくれて本当によかった」深川麻衣、地元静岡で乃木坂46卒業

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深川麻衣(写真提供:Sony Music Records)

深川麻衣(写真提供:Sony Music Records)

乃木坂46が昨日6月16日に静岡・エコパアリーナにてワンマンライブ「乃木坂46 真夏の全国ツアー2016 ~深川麻衣卒業コンサート~」を実施。この公演をもって、深川麻衣がグループを卒業した。

開演時刻を迎え場内が暗転すると、メンバー1人ひとりが深川に宛てたメッセージがステージ上方のモニターに映し出される。橋本奈々未の「まいまい、始めるよ」というメッセージを経て届けられた1曲目は、深川のセンター曲「ハルジオンが咲く頃」。舞台中央の階段から深川が1人姿を見せると、会場は黄色と白のサイリウムの光に染まる。彼女のことを見守るメンバーをバックに歌声を響かせた深川は「静岡エコパアリーナ! みんなで最高のライブを作りましょう!」と叫んだ。

最初のMCでキャプテンの桜井玲香が「みんな、まいまいのことが大好きかー!?」と問いかけると、ファンは割れんばかりの歓声を返す。会場の声に満足げな表情を浮かべた桜井は「今日はまいまいにMCを担当してもらおうと思います!」と深川に司会のバトンを渡した。すると深川は「あるコーナーを用意してきました」と、メンバーの秘蔵映像を紹介する「MaiTube」を展開。モニターには活動初期の「ぐるぐるカーテン」の練習風景などが映し出され、深川は「若い!」「みんな(秋元)真夏みたいなミニスカート履いてる!」といったメンバーの悲鳴交じりのコメントを楽しそうに聞いていた。

深川はこの日披露された楽曲のほとんどをセンターに立ってパフォーマンスした。「でこぴん」では白石麻衣が「今日はまいまいがラストということで、まいまいの“でこぴん”を私たちが受けたいと思います!」と語り、歌唱メンバーが次々と深川のでこぴん攻撃を受ける。深川は最後にカメラ目線でファンに向かって“エアでこぴん”をして、無邪気な笑顔を浮かべた。

「僕がいる場所」から始まったメドレーコーナーでは、曲数を重ねるごとに会場の熱気が高まっていき、メンバーはステージのあちこちでファンと笑顔を交わす。ライブも終盤に差し掛かり、「命は美しい」「制服のマネキン」とシングル表題曲が立て続けに披露されると盛り上がりも最高潮に。「ダンケシェーン」では生田絵梨花が「まいまいの温かいそのすべてが好きだった」と歌詞の一部を変えて深川に自分の思いを伝える。曲の最後でメンバーとファンは「今までありがとう」と歌うパートを大合唱し、若月佑美が「やっぱまいまいだな!」と叫んでこの曲を締めた。

本編最後の曲を前に、深川は「最後に出身地の静岡で、メンバーとファンの皆さんとこうして楽しいライブができたこと、本当に感謝しかないです」と思いを伝える。彼女は「皆さん本当にありがとうございました。最後はみんなで、大好きなこの曲を歌いたいと思います」とコメントし、「悲しみの忘れ方」をファンに届けた。メンバーはステージの中央に立つ深川のもとに次々と歩み寄り、深川は彼女たちとしっかり目を合わせながらこの曲を歌う。次第に深川の瞳には涙が浮かび、曲を歌い終えた彼女は静かに涙を流しながら「やっぱり『悲しみの忘れ方』はだめですね」と小さく笑った。

本編が終わるとファンによる大きな「まいまい」コールが会場に響き、深川はアンコールのステージに1人で姿を見せた。紫色のシンプルなワンピースに身を包んだ彼女は、緑色一色のサイリウムの光の中でソロ曲「強がる蕾」を歌い上げる。歌声を響かせる彼女の後方のモニターには「きっと何歳になっても、この瞬間のこと、ずっと忘れません! 今までありがとうございました」という深川の手書きメッセージが映し出され、ファンは熱い眼差しをステージに向けた。この曲を歌い終えると、深川は「皆さんに手紙を書いてきたんです」と便箋を開き、メンバーとスタッフ、ファンに向けたメッセージを読み上げる。「聞こえてるかな?」とバックステージで控えるメンバーに呼び掛けた彼女は「私にとって乃木坂46は、学校のようでもあり友達のようでもあり、家族のようでもありました。卒業を発表してからは、当たり前のようにみんなで過ごしていた時間が、かけがえのない大切な時間だったということに気付くことができました」と思いを明かす。深川の声は次第に涙で詰まっていき、ファンから「がんばれ!」という声が飛ぶ中、彼女は「これからはみんなと一緒のステージに立って同じ景色を見ることはできなくなるけど、応援する側として陰ながら見守っていきたいと思います。こんなに頼りない最年長を、お姉さんにしてくれてありがとう」と言葉をつないだ。

ここでステージに戻ったメンバーは、1人ひとり深川とハグをして別れの言葉を伝えた。涙を流しながら抱き付くメンバーに、深川は優しい笑みを浮かべながら言葉をかけていく。最後の1人となった橋本奈々未はメンバーを代表して深川に言葉を送り、「まいまいの優しさは強さと信念があっての優しさ。人を思いやる強さを持った、誰よりも大人な判断ができるまいまいが選んだ道に間違いはないと、傍で見ていた私は思います。この5年間、何度も助けられました。まいまいがいてくれて本当によかった。本当に本当にありがとう。いつも恥ずかしくてしっかり言えたことがないけど、まいまいのことを尊敬しているし、大好きです。今までお疲れ様でした」と涙を流した。

「君の名は希望」のパフォーマンス後には、深川の母親からのねぎらいの手紙が読み上げられるサプライズもあった。アンコールが終わってからもファンからの「まいまい」コールは止まず、この声を受けてメンバーは再びステージへ戻る。深川が乃木坂メンバーとして披露した最後の楽曲は「ハルジオンが咲く頃」。ツアーTシャツに着替えた深川はサブステージでメンバーとはしゃぐように踊り、メンバーはみんなで深川のためにアーチを作って彼女の門出を祝った。曲を歌い終えた深川は、マイクなしで挨拶に立つ。彼女はありったけの声を振り絞り「今日は本当にありがとうございました! メンバーと皆さんの夢が1つでも多く叶いますように!」と、彼女らしい優しさにあふれた言葉で最後のステージを締めくくった。

深川麻衣 コメント(抜粋)

ファンの皆さんへ
今日まで本当にいろんなことがありましたね。
乃木坂46に入ってからの5年間、もちろん365日毎日が楽しいわけではなく、泣いてしまう日やつらかったときもありました。そんなとき、いつも背中を押してくださったのは皆さんです。私がうれしいときは、ときに涙を流して喜んでくれて、悲しいときは自分のことのように一緒に悩んでくれて。お手紙やブログのコメントや握手会、ライブ。皆さんからの声援や言葉に、今までどれだけ励まされてきたか、数え切れません。
世の中には本当にたくさんの人がいて、生まれた場所も住んでいる所もバラバラだけど、いろんなタイミングで皆さんが乃木坂46のことを見つけてくれて、音楽や人を通じてこうしてひとつの場所で繋がれることは、本当にすごいことだと思います。
私は乃木坂にいる間、応援してくださる皆さんに何か返せたでしょうか? 私がつらいときは皆さんにいっぱいいっぱい助けてもらえたけど、皆さんがつらいとき、私は力になれていたでしょうか? これから握手会やライブのように皆さん1人ひとりと向き合う時間は無くなってしまうかもしれないけど、皆さんが笑顔で毎日を送れるように応援しています。
ただの深川麻衣を、乃木坂46の深川麻衣にしてくださって、本当にありがとうございました。2016年6月16日、深川麻衣。

乃木坂46「乃木坂46 真夏の全国ツアー2016 ~深川麻衣卒業コンサート~」
2016年6月16日 エコパアリーナ セットリスト

01. ハルジオンが咲く頃
02. 太陽ノック
03. 夏のFree&Easy
04. ガールズルール
05. 何度目の青空か?
06. 狼に口笛を
07. 左胸の勇気
08. 不等号
09. せっかちなかたつむり
10. やさしさなら間に合ってる
11. でこぴん
12. 指望遠鏡
13. 人はなぜ走るのか?
14. 200ギガあげちゃう / ギガ200
15. 僕がいる場所~革命の馬~何もできずにそばにいる~吐息のメソッド~心の薬~失いたくないから~Tender Days~羽根の記憶~人間という楽器
16. 世界で一番 孤独なLover
17. ポピパッパパー
18. 月の大きさ
19. 転がった鐘を鳴らせ!
20. あの日 僕は咄嗟に嘘をついた
21. 扇風機
22. 命は美しい
23. 制服のマネキン
24. バレッタ
25. ダンケシェーン
26. 悲しみの忘れ方
<アンコール>
27. 強がる蕾
28. 君の名は希望
29. 乃木坂の詩
<ダブルアンコール>
30. ハルジオンが咲く頃

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