クアトロだってばよ！KANA-BOON東名阪ツアー大盛況のうちに完結

KANA-BOONが昨日2月26日に東京・渋谷CLUB QUATTROにて、東名阪ツアー「KANA-BOONのとぅるとぅるかむとぅるーTOUR 2015 ～クアトロだってばよ！編～」の最終公演を開催した。

このあとに続く東阪での初のアリーナ公演や全国ワンマンツアーの序章にもなった今回の東名阪CLUB QUATTROツアー。最新シングル「シルエット」の購入者のみを対象としたツアーということで熱心なファンが集まり、フロアは開演前から興奮した空気と熱気で包まれた。オープニングを飾った「1.2. step to you」からメンバーもオーディエンスもフルスロットル状態で、会場内の熱狂はいきなりピークに達する。谷口鮪（Vo, G）が「クアトロー！」と呼びかけると「ウオー！」という野太い歓声が会場に轟いた。谷口は「すごい熱気ですね。倒れないでね」と観客を気遣いながらも、「どんどんいきますんでついてきてください」と口にしてBPM200越えの高速チューン「ミミック」を叩き込んだ。さらに飯田祐馬（B）の跳ねるようなベースに乗せて谷口がリズミカルに歌い上げた「バカ」、小泉貴裕（Dr）の刻むタイトなビートにあわせて観客が盛大なハンドクラップを鳴らした「ウォーリーヒーロー」など新旧のナンバーが続いた。

MCでは4人が群馬県で出会った巨大ダルマの“とぅるま”と、ライブツアーの成功祈願のために神社を訪れたエピソードが語られ会場を和ませる一幕も。なおその“とぅるま”は終演後ライブハウスの出入り口に展示され観客を楽しませていた。さらに谷口は東京初のワンマンライブを行ったのがこの渋谷CLUB QUATTROだったことを明かし、「少しばかり大きくなってクアトロに戻って来れたことを誇りに思います」とこの数年の飛躍を振り返った。

中盤戦では「結晶星」「生きていく」といったメロウなナンバーが続き会場の空気が和らぐ展開もありつつ、「レピドシレン」や「ロックンロールスター」といった高速チューンが高揚した空気を作り出していく。演奏中は一丸となって強固なアンサンブルを奏でる4人は、MCになると一転して気ままにトークを展開する。古賀隼斗（G）は本来はバンド側が叫ぶ「行けるかー？」という煽りを、自分たちに向かって観客に叫ばせる“逆コール＆レスポンス”を敢行。「後半戦スタート！」というオーディエンスの掛け声を受けて「タイムアウト」から後半戦へなだれ込んだ。観客のボルテージは下がることなく、終始ハンドクラップとシンガロングがフロアに響く。「お腹が空きませんか？ 中華なんぞ食べたい気分じゃございませんか？ 我々の最高のバラードです」というユーモアを交えた谷口の紹介を経て「ないものねだり」が始まると、怒号のような歓声に続いて盛大な合唱が起きた。すさまじい一体感にメンバーも「すごいよみんなデビューしたらいいんじゃない？」と驚きを隠せない様子。そして谷口は「またクアトロでやれてうれしかったです。またここでやりたいなと思ってますんで」と口にすると、今回のツアーの主役とも言える「シルエット」を堂々と奏でて本編を締めくくった。

アンコールでメンバーは本編以上に自由なMCを繰り広げ、あまりのグダグダぶりに業を煮やした谷口が「はよギター持てや！」と古賀にツッコミを入れたり、「アンコールやろ！」と促したりして観客の笑いを誘う。そして4人は「A.oh!!」と「フルドライブ」を連投し、「『クアトロだってばよ！編』完結でございます。ありがとうございます！」という挨拶をもって東名阪を巡ったクアトロツアーに幕を下ろした。

なお最新アルバム「TIME」を携えての「KANA-BOONのとぅるとぅるかむとぅるーTOUR 2015」は、3月に大阪・大阪城ホールと東京・日本武道館にてアリーナ編が行われ、4月4日より全国各地を回る全国編がスタートする。

※記事初出時、キャプションに誤りがありました。訂正してお詫びいたします。