夙川、Mirraz、キュウソ、新木場で覇権争う

26

333

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 179 307
  • 32 シェア

9月23日に東京・新木場STUDIO COASTにて、N'夙川BOYS主催のライブイベント「N'夙川BOYS presents ロックンロール三国志?っと! II ~黄巾ゾックゾクの乱~」が開催された。

「N'夙川BOYS presents ロックンロール三国志?っと! II ~黄巾ゾックゾクの乱~」の様子。(撮影:後藤壮太郎)

「N'夙川BOYS presents ロックンロール三国志?っと! II ~黄巾ゾックゾクの乱~」の様子。(撮影:後藤壮太郎)

大きなサイズで見る(全15件)

この日のフロアには3つのステージが用意され、N'夙川BOYS、The Mirrazキュウソネコカミの3バンドが1曲ずつ順番に演奏するという、文字通り“三つ巴”のライブを展開。オーディエンスは三方から繰り出されるパフォーマンスを思い思いの場所で楽しんだ。

N'夙川BOYS(撮影:後藤壮太郎)

N'夙川BOYS(撮影:後藤壮太郎)[拡大]

開演時間になると「夙」「木」「窮」の旗を持った3バンドがメインステージに集結。マーヤLOVEの扇動で会場にoiコールが響くと、バンドはそれぞれ持ち場のステージに移動する。移動が終わるとライブの主催者・N'夙川BOYSによる「プラネットマジック」からイベントがスタート。マーヤはギターを弾きながら会場を煽り、観客のテンションを一気に引き上げた。彼らの演奏が終わるとフロア横にあるステージにいたThe Mirrazが、間髪入れずに「真夏の屯田兵 ~yeah!yeah!yeah!~」のイントロを弾き始める。オーディエンスはすぐさま体の向きを変えて、The Mirrazの前に殺到。客席では早くもモッシュが巻き起こり、観客たちはもみくちゃになりながら彼らの演奏を楽しんだ。続くキュウソはフロア後方のステージを陣取り「DQNなりたい、40代で死にたい」をフロアに叩き込む。ヤマサキセイヤ(Vo, G)は客席にダイブし“ヤンキーこわい”のコール&レスポンスを繰り広げ、「先輩バンドをビビらせたろうぜ!」と対バン相手を挑発してみせた。

「N'夙川BOYS presents ロックンロール三国志?っと! II ~黄巾ゾックゾクの乱~」の様子。(撮影:後藤壮太郎)

「N'夙川BOYS presents ロックンロール三国志?っと! II ~黄巾ゾックゾクの乱~」の様子。(撮影:後藤壮太郎)[拡大]

3バンドが順番に曲を披露していき、N'夙川BOYSが3曲目のイントロを弾き始めるとキュウソの面々が「ステージが狭すぎる」と抗議を始め、演奏は一時中断する。議論が平行線を辿る中、マーヤが「白黒付けますか!」と叫ぶと各バンドの前に大型の浮き輪が登場。オーディエンスの頭上を動く浮き輪に乗って騎馬戦を繰り広げることに。壮絶な戦いの末、ヤマサキがこの騎馬戦を制し、急遽ステージの転換が行われた。転換中はN'夙川BOYSが“ミニライブ”と称して「The シーン」を演奏したほか、The Mirrazの畠山承平(Vo, G)が「シスター」を弾き語りで披露した。

キュウソネコカミ(撮影:後藤壮太郎)

キュウソネコカミ(撮影:後藤壮太郎)[拡大]

見事メインステージを勝ち取ったキュウソは「ビビった」でイベントを勢いよく再開させる。それに続きフロア横のステージに移動したN'夙川BOYSは、リンダdadaがマイクを握る「路地裏BE-BOP」で、ライブバンドとしての幅の広さを見せつけた。The Mirrazは騎馬戦の結果、フロア後方の一番小さなステージになってしまったが、ライブの定番曲「観覧車に乗る君が夜景に照らされてるうちは」を投下し会場を盛り上げていく。ライブが後半に差し掛かった頃、今度は畠山が「後輩だからメインステージを譲れ」とキュウソに食ってかかる。N'夙川BOYSも「キュウソにメインは似合わない」とそこに乗っかり、再度ミニゲームでステージの割り振りを決めることに。今度はゴムパッチンを最後まで咥えていたチームが勝ちというゲームが行われ、見事The Mirrazの中島ケイゾー(B)が勝利する。再びステージの転換が行われる中、N'夙川BOYSは「I'm waiting for the ah~」でマーヤとリンダのデュエットを聴かせて場をつなぐ。またステージで弾き語りをするのは初めてだというヤマサキがソロで「何も無い休日」を情感たっぷりに歌い上げ、ファンを沸かせた。

The Mirraz(撮影:後藤壮太郎)

The Mirraz(撮影:後藤壮太郎)[拡大]

晴れてメインステージでの演奏となった畠山は満足そうな表情を浮かべ、キラーチューン「CANのジャケットのモンスターみたいのが現れて世界壊しちゃえばいい」をドロップ。フロアには再びモッシュが発生し、たちまち会場はヒートアップしていく。The Mirrazからバトンを渡されたキュウソはアッパーチューン「良いDJ」で会場の熱気をさらに高めてN'夙川BOYSへとつなぎ、これを受けたマーヤは「24hour」をエモーショナルに歌い上げた。ハイボルテージな楽曲ばかりが息つく間もなく繰り出され、オーディエンスは拳を上げてそれぞれの演奏を楽しんだ。本編の最後にはリンダが「アメちゃんみたいなあなたたちに」というMCから「Candy People」を熱を込めて歌唱。大盛り上がりの中、三つ巴のライブバトルは幕を閉じた。

「N'夙川BOYS presents ロックンロール三国志?っと! II ~黄巾ゾックゾクの乱~」の様子。(撮影:後藤壮太郎)

「N'夙川BOYS presents ロックンロール三国志?っと! II ~黄巾ゾックゾクの乱~」の様子。(撮影:後藤壮太郎)[拡大]

ライブ本編終了後、3バンドの面々は“城を落とした黄巾族”を演じながら再度メインステージに登場。マーヤ、畠山、ヤマサキの3人を中心に小芝居を挟んだあと、全員で畠山が作ってきた新曲「超めんどくせぇ」を歌唱した。さらにラストナンバー「物語はちと?不安定」では観客も含めた盛大なシンガロングを会場に響かせる。曲中マーヤは客席にダイブし、対バン相手であるThe Mirraz、キュウソに称賛の言葉をかけ、集まったオーディエンスに対しても感謝の気持ちを述べた。最後は3バンド全員で手をつないで深々とおじぎをし、イベントは大団円を迎えた。

この記事の画像(全15件)

N'夙川BOYS presents ロックンロール三国志?っと! II ~黄巾ゾックゾクの乱~
2014年9月23日 新木場STUDIO COAST セットリスト

01. プラネットマジック(N'夙川BOYS
02. 真夏の屯田兵 ~yeah!yeah!yeah!~(The Mirraz
03. DQNなりたい、40代で死にたい(キュウソネコカミ
04. Freedom(N'夙川BOYS)
05. check it out! check it out! check it out! check it out!(The Mirraz)
06. KMDT25(キュウソネコカミ)
07. The シーン(N'夙川BOYS)
08. シスター(畠山承平)
09. ビビった(キュウソネコカミ)
10. 路地裏BE-BOP(N'夙川BOYS)
11. 観覧車に乗る君が夜景に照らされてるうちは(The Mirraz)
12. ファントムヴァイブレーション(キュウソネコカミ)
13. ジーザスフレンド(N'夙川BOYS)
14. プロタゴニストの一日は(The Mirraz)
15. I'm waiting for the ah~(N'夙川BOYS)
16. 何も無い休日(ヤマサキセイヤ)
17. CANのジャケットのモンスターみたいのが現れて世界壊しちゃえばいい(The Mirraz)
18. 良いDJ(キュウソネコカミ)
19. 24hour(N'夙川BOYS)
20. ラストナンバー(The Mirraz)
21. お願いシェンロン(キュウソネコカミ)
22. Candy People(N'夙川BOYS)
<アンコール>
23. 超めんどくせぇ(出演者全員)
24. 物語はちと?不安定(出演者全員)

全文を表示

読者の反応

sotaro goto @soootaroVSHB

凄まじいライブ撮らせて頂きましたー。(^-^)RT @natalie_mu: 夙川、Mirraz、キュウソ、新木場で覇権争う http://t.co/HXY1oiKKDW #N夙B #キュウソ

コメントを読む(26件)

リンク

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 N'夙川BOYS / The Mirraz / キュウソネコカミ の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。