ストレイテナー、ひさびさワンマン怒涛の26曲

ストレイテナーが7月17日に東京・Zepp DiverCity TOKYOにてワンマンライブを開催した。

「Super Magical Illusion Show」と題した今回のライブは、彼らが6月にリリースしたシングル「Super Magical Illusion」の発売を記念して行われたもの。今年初のワンマンライブということもあり、会場は開演前から期待感に満ちていた。

ホリエアツシ（Vo, G, Piano）が「俺たちストレイテナーっていいます」といつもの挨拶をすると、バンドは「Melodic Storm」からライブを勢いよくスタートさせる。「MAGIC WORDS」の演奏後には「（ライブのタイトルが）マジカルってことで『MAGIC WORDS』をやりました。マジックって曲、まだあったかな」とホリエがMCを挟み「Magic Blue Van」のイントロを鳴らすニクい演出でオーディエンスを沸かす。また「VANDALISM」のドラムソロでナカヤマシンペイ（Dr）に照明が当てられるとオーディエンスは大歓声で彼のプレイを称えた。

MCに入るとホリエは「タネも仕掛けもございません」「俺たちとお前たちだけで魔法をかけましょう」とオーディエンスに語りかける。MCもそこそこに新曲「Wonderfornia」でライブを再開させ、「DISCOGRAPHY」「From Noon Till Dawn」など新旧ナンバーを織り交ぜて会場の熱気を高めていく。「みんなこの曲を聴きにきたんでしょ？」というホリエのひと言からシングル曲「Super Magical Illusion」が披露されると、待ってましたと言わんばかりにオーディエンスは拳を突き上げて新曲を楽しんだ。

ナカヤマは、「ひさびさで忘れてたけど、仲間ばっかりのハコっていいね」と今年初のワンマンライブであることを噛みしめるように語る。ホリエは「ワンマンのときはひなっち（日向秀和 / B）の前にマイクを置くことにしてるのに、それさえも忘れちゃって」と漏らし、オーディエンスの笑いを誘った。その後はホリエがキーボードの前に座り「イノセント」「シンクロ」といったバラードナンバーを立て続けに披露。ライブバンドとしての幅の広さを見せつけた。

ライブ終盤には「シンデレラソング」「TRAVELING GARGOYLE」といったアッパーな楽曲をフロアに叩き込む。ナカヤマはドラムセットから身を乗り出してオーディエンスを挑発し、日向は髪を振り乱しながらハードなベースプレイを披露。大山純（G）もオーディエンスに近付いてギターをプレイし、4人は再び会場のテンションを高めていく。ラストナンバー「羊の群れは丘を登る」ではフロアにも照明が当たり、盛大なシンガロングを巻き起こした。4人は肩を組んで客席に向けて丁寧にお辞儀をし、ステージをあとにした。

アンコールで再び登場したホリエは9月17日にニューシングル「冬の太陽 / The World Record」をリリースすることを発表。さらにナカヤマが収録曲のビデオクリップの撮影を今からこの会場で行うことをオーディエンスに告げ、「ヤラセでもいいんで盛り上がってください！」と発言した上で新曲「The World Record」を初披露した。最後は「Zepp Divercity TOKYOのバーサーカーに捧ぐ」というナカヤマのMCから「BERSERKER TUNE」が繰り出され、フロアは会場のテンションは最高潮に。彼らの今年初のワンマンライブは大盛況のまま大団円を迎えた。