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岡野真也×内山理名「ゆらり」トーク、戸次重幸が父親役を「もう一回やらせて!」

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「ゆらり」公開直前イベントの様子。

「ゆらり」公開直前イベントの様子。

劇団TAIYO MAGIC FILMの同名舞台を横尾初喜が映画化した「ゆらり」の公開直前イベントが、本日10月20日に東京・スペースFS汐留で行われた。

岡野真也内山理名がダブル主演を務めた本作は、石川の老舗旅館を舞台に“伝えられなかった思い”を抱える人々が、時を超えて家族の絆を取り戻していくファンタジードラマ。トークイベントには岡野と内山に加え、キャストの戸次重幸萩原みのり遠藤久美子筧礼鶴田真由、監督の横尾、原作・脚本を手がけた西条みつとしが出席した。

2013年に原作となる舞台が初演された本作。“後悔しない人生にしたい”という思いが製作のきっかけになったと話す西条は、舞台版での反応を「ラストはセリフのない静かなやり取りが続くんです。だからお客さんのすすり泣く音のほうが大きくて」と振り返る。初演を鑑賞したという横尾は「知り合いのプロデューサーと観に行ったんですが、大の男2人で大号泣してしまって。作品の優しさと温かさに惹かれ、映画化をお願いしました」と映画化のきっかけを明かした。

本作は現在、未来、過去の3部構成。泉凛香として現在と過去のパートに出演し、年齢差のある役を演じた岡野は「母親になることが想像できなくて不安も大きかったです。でも『ゆらり』が自分の代表作になると確信していたので、自分の母親や家族を思い返したり、周りの女性を観察したりして撮影の日々を過ごしました」と話す。さらに凛香の娘・ゆかりを演じた筧とのエピソードを披露。「撮影でお借りした民宿に実際のお客さんから電話がかかってきて、それを礼ちゃんが取ったんです。『もしもしー、だーれー?』って(笑)。和まされました」とほほえんだ。

生き別れた娘を探しに旅館を訪れる高山を演じた戸次は「撮影のときはまだ妻が妊娠中で、映画が終わってから子供が生まれたんです。役者は自分の経験を芝居にフィードバックする部分が大きいですから、『もう一回やらせてくれ! もっといい父親になれる!』と思いましたね(笑)」と述懐。未来パートで成長したゆかりを演じた内山は、「私ってなぜかシングルマザー役を演じることが多いんです。一番思ったのは、シングルマザーは父親の役割もしなきゃと気を張ってる分、何か見えなくなってる部分があって。そういったところを実は子供が見てるんですよね。私が支えなきゃ、しっかりしなきゃと思うところを逆に子供が支えてくれる、そこにグッときました」と実感を語った。

「ゆらり」は、11月4日より東京の池袋シネマ・ロサほか全国で順次ロードショー。

(c)2017映画「ゆらり」製作委員会

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