山本舞香、久松郁実が合唱部員と主題歌を生合唱、「桜ノ雨」完成披露試写会

本日3月3日、東京・シネマート新宿にて「桜ノ雨」学生限定の完成披露試写会が行われ、山本舞香、広田亮平、久松郁実、田畑智子、監督のウエダアツシが登壇した。

本作は、シンガーソングライター・halyosyが手がけたボーカロイド楽曲をモチーフにした青春群像劇。静岡の高校を舞台に、合唱部員たちがコンクール金賞を目指して奮闘する姿を描く。映画初主演の山本が内気な女子高生・遠野未来役を演じ、合唱部部長・桜音ハル役を浅香航大を務めた。

会場からの大きな拍手と歓声に迎えられたゲストたち。「桜ノ雨」は卒業ソングとしても知られる歌だが山本は「この作品が決まるまで聴いたことがなかったんです」と発言して観客を驚かせる。続けて「私に主演をまかせていただいたことをすごくうれしく思います。現場もものすごく仲良かったもんね！」と共演者たちに話を振る。すると広田が「ねっ」とボソッとひと言。慌てて山本が「ほんとにめちゃくちゃ仲良かったんですよ！ みんな明るかったし。その雰囲気が画面にも出ていると思います」とコメントした。

出演者たちは2カ月ほどかけて合唱の練習をしたという。山本は「ドラマ撮影とスケジュールがかぶっていたので大変でした。でも歌唱指導の先生が丁寧に教えてくれました」と撮影を振り返る。広田は「僕が演じた北村蓮は新入部員で、合唱を一から始める生徒。でもだらけて練習もほとんどしないダメなところがあるんです。そこは自分と似ているなと。合唱では蓮が歌うシーンもあったし、ボイストレーニングを初めてやったのでとても貴重な体験でした」と語った。副部長の美月瑠華役を演じた久松は「私は仕切るタイプの人間ではないんです。どう演じれば副部長らしく見えるかをすごく考えました。監督にアドバイスをもらいながらがんばりました」と難しい役どころだったことを明かした。合唱部顧問の高田芽衣子役を演じた田畑は「指揮をするというのが初めてだったので大変でした。でもみんなの輝いている顔を見て、しっかりしなきゃと思い演じ切りました」と述懐。

明後日3月5日に初日を迎える「桜ノ雨」。公開を直前に控えての感想を求められたウエダは「撮影の準備を始めたのが去年の今頃でした。いよいよかという気持ちがあります。本作は卒業というテーマもあるので、この時期に公開できることはうれしいです」と喜んだ。続けて「山本さんは最初、とても人見知りでした。とても初々しかった。その感じが役柄の未来とも合っていたので、手を差し伸べず観察していました」と初めて会ったときの印象を明かした。

そして、田畑とウエダが客席へと移動したあと、劇中に登場する音浜高校合唱部員が登壇して「桜ノ雨」の生合唱を披露。観客は、この日配られた桜色のサイリウムを振りながら山本、広田、久松、合唱部一同の歌声に聴き入った。合唱を終えてウエダは「久しぶりに聴きました。合唱部員にとって今日が『桜ノ雨』を歌う最後の日になると思います。とても感慨深いです」と感激した様子。最後に山本は「『桜ノ雨』はとてもいい歌で、聴くたびに泣いてしまいます。素晴らしいキャストやスタッフの皆さんに支えられ、とてもいい映画ができたと思います。自信を持って『観てください！』と言えます。皆さん、楽しんでください」とメッセージを残し、イベントは終了した。