Hulu製作の連続ドラマ「フジコ」にて、
「フジコ」は真梨幸子の小説「殺人鬼フジコの衝動」を映像化したもの。一家惨殺事件で唯一生き残った少女フジコが成長し、幸せを追い求めながら狂気の殺人鬼へと変貌していくさまを描く。共演は
尾野は「台本を読んだとき、『殺人はあってはならない悪いもの』という思いから断りたいと思いました。台本の読後感が『むごい、ひどい、つらい』の三拍子で、とてもひどかったからです。正直、こんな衝撃的な役どころから自分を守りたいと思いました」と回想。また「決して納得して演じたわけではなかったのですが、つくり手の誠実さに賭けました」と撮影に臨んだ際の心境を述べ、「狂気しかないんじゃないかと不安が90%でしたが、完成したものを観てみると、人の痛みもわかりますし、響くものがいっぱいあり、実は泣けました。やってよかったなとやっと思えた作品ですので、ぜひ、楽しみにしていてください」とコメントした。
「フジコ」はHuluとJ:COMで共同配信を行う。11月13日より全6話の一挙配信がスタート。
尾野真千子 コメント
最初、台本を読んだとき、「殺人はあってはならない悪いもの」という思いから断りたいと思いました。台本の読後感が「むごい、ひどい、つらい」の三拍子で、とてもひどかったからです。正直、こんな衝撃的な役どころから自分を守りたいと思いました。そんなとき、「凶悪」(脚本の高橋泉が日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した映画)を観て、「できるかもしれない」と思いました。それでも不安がとれないまま撮影に入り、決して納得して演じたわけではなかったのですが、つくり手の誠実さに賭けました。一言だけで片付けられない、人間の深部に問いかけてくれる部分があるドラマだから、ふんぎりをつけ、受け入れ、チャレンジするように飛び込むことができました。主人公のフジコは、客観的に見て狂気そのもので酷い女性ですし、一方で可哀そうだとも思いました。この女性はいつ幸せだったのだろうと思いました。フジコなりの幸せは時々あるようでしたが、私たちから見ると可哀そうな人。殺人への衝動の飛躍が凄すぎるし、最後まで共感は一切できませんでした。フジコより他の人が可哀そうでした。私なりの解釈でこの破滅的な女性を演じきりましたが、演じていてとてもつらかったです。起伏の激しい平常心でいられない役柄でしたので、とても疲れました。疲労感が凄まじかったです。私にとっては、それだけ全身全霊で入り込めた役ということです。どうなるんだろう、狂気しかないんじゃないかと不安が90%でしたが、完成したものを観てみると、人の痛みもわかりますし、響くものがいっぱいあり、実は泣けました。やってよかったなとやっと思えた作品ですので、ぜひ、楽しみにしていてください。
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- ドラマ「フジコ」公式サイト
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- 語りたくなる1本がある。|フールーオン
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てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u
尾野「狂気しかないんじゃないかと不安が90%でしたが、完成したものを観てみると、人の痛みもわかりますし、響くものがいっぱいあり、実は泣けました」/尾野真千子が幸せを追い求める殺人鬼に、ドラマ「フジコ」11月配信スタート http://t.co/WOLJ8wlUXX