岩井俊二監督作「花とアリス殺人事件」が世界的なアニメ映画祭にノミネート

岩井俊二の監督作「花とアリス殺人事件」が、アヌシー国際アニメーション映画祭の長編コンペティション部門へ選出された。

「花とアリス殺人事件」は2004年に岩井が手がけた実写映画「花とアリス」の前日譚として作られた作品。岩井は本作で初めて長編アニメーションの制作に挑戦した。また実写版で主演を務めた蒼井優と鈴木杏が、アニメ版でも同じ主人公たちの声を演じている。

現地時間6月15日からフランスで開催されるアヌシー国際アニメーション映画祭は、アニメーションを扱う映画祭としては世界最大規模かつ最古のもの。今年度集まった2605本もの応募作から、「花とアリス殺人事件」は原恵一の最新作「百日紅～Miss HOKUSAI～」と並んでグランプリを争うノミネート作品の1つに選ばれた。

この長編コンペティション部門にて、日本からの出品作では過去に宮崎駿の「紅の豚」、高畑勲の「平成狸合戦ぽんぽこ」がグランプリを受賞。細田守の「時をかける少女」や原恵一の「カラフル」は特別賞を受賞している。本作がグランプリに選ばれた場合、日本の作品としては20年ぶりの快挙となる。