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井上雄彦、10mを超える世界最大級の和紙作りにチャレンジ

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7月12日より六本木・森アーツセンターギャラリーにて開催される「特別展 ガウディ×井上雄彦-シンクロする創造の源泉-」。展覧会に出展される作品のキャンバスとして、井上が使用する巨大手漉き和紙の制作が、本日5月23日に福井県越前市の上山製紙所で行われた。

制作には井上をはじめ総勢20名が参加。原料となる楮を浮かべた巨大な容器の中で、「簀(す)」と呼ばれる用具を約50回上下させ、世界最大級となる3.3m×10.7mの和紙「平成長尺大紙」を漉き上げた。

井上は「この大きな紙にどんな絵を描くかは、紙が大きすぎて、まだ僕の視界に入りきっていないので分かりません」と前置きしつつ、「この紙と対話を続けながらガウディの世界観の創出に取り組んでいきたい」と作品制作への意気込みを語った。

「特別展 ガウディ×井上雄彦-シンクロする創造の源泉-」ではスケッチや建築模型、設計図など約100点を公開し、ガウディの偉業を紹介。またバルセロナにアトリエを構えた井上が、ガウディの生涯をモチーフに描画した約40点の作品が展示される。

井上雄彦コメント

腰が痛い。
思ったより大変でした。
柳瀬さんから手は添える程度でよいと指導されていたんですが、波の勢いがすごくて。そんなこと言ってられなくなりました。
今回、和紙の制作から手掛けたいと思ったのは、紙の材料や水の力も活用した絵を描きたいと思ったからです。そして、ご縁があって越前に来て和紙を漉かせていただいて改めて感じたのは、この伝承されてきた文化を大切に残していかなければならないということです。
展覧会に向けて、この大きな紙にどんな絵を描くかは、紙が大きすぎて、まだ僕の視界に入りきっていないので分かりませんが、これからこの紙と対話を続けながらガウディの世界観の創出に取り組んでいきたいと思っています。

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