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ももちの世界

ももちの世界

次々と新たな作り手が頭角を表す演劇界。数ある劇団の中から、ジャケ買いならぬ“劇団名買い”で観劇に行った経験はないだろうか。チラシやニュース、SNSなどで目にする劇団名は、シンプルなものから不思議な音の響きを持つもの、「どういう意味?」と目を引くものまでさまざまだが、それには名づけ主の希望や願い、さらには演劇的活動戦略が込められているはず。このコラムでは多彩な個性を放つ若手劇団たちの、劇団名の由来に迫る。劇団名が持つ秘密と共に、未来の演劇界を担う彼らの活動の軸を紐解いていく。7番目に登場するのは、京都を拠点とする劇団、ももちの世界。作・演出を担うピンク地底人3号は、社会の歪みや軋みを精緻に描く真摯な姿勢が魅力の作り手で、2018年にせんだい短編戯曲賞大賞を受賞、2020年にOMS戯曲賞佳作受賞、2021年に岸田國士戯曲賞最終候補作品に選出されたほか、昨年兵庫・神戸アートビレッジセンター KAVCホールで上演された手話裁判劇「テロ」では、演出家としても手腕を奮った。そんな注目の作り手・ピンク地底人3号を軸とするももちの世界は、劇団名の“今後”について、少々不安を抱いているようで……。

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2023年3月1日