1年の準備期間を経て、かみむら文庫「御社のチャラ男」開幕

かみむら文庫「御社のチャラ男」が、昨日11月27日に東京・ウエストエンドスタジオで開幕した。

かみむら文庫は、俳優の上村聡が出会った“一冊の本を上演する”企画。「御社のチャラ男」は、絲山秋子の連作短編小説をもとにした作品で、昨年11月に東京演劇道場「ワーク・イン・プログレス / Dojo WIP」で試演された。今回は、内容をブラッシュアップし、本公演として立ち上げる。

舞台は東京から少し離れた地方都市にある食品メーカー・ジョルジュ食品。社長のコネでやってきた営業統括部長は、社内で密かにチャラ男と呼ばれていて……。

演出を手がける上村は、開幕に際し、「1年の準備期間を経て、ようやく幕をあげることができました。絲山秋子のおそるべき筆致で描かれた小説世界に、俳優の肉体がどこまで拮抗したか。劇場に足を運び、それを確認していただけましたら幸いです。とはいえ、わたしたちはただただ絲山さんの言葉と戯れていただけなのかもしれません。ひたすら楽しんで。そんな作品です」とコメントした。

本作には上村のほか、大重わたる、小幡貴史、葛たか喜代、北浦愛、代田正彦、末冨真由、扇田拓也、谷村実紀、手代木花野、中島多羅、花島令、六川裕史が出演。公演は12月1日まで。