4人のモノローグで綴るリーディング「NOT TALKING」に岡本圭人ら

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リーディング「NOT TALKING」が12月15日に東京・新国立劇場 小劇場にて上演される。

リーディング「NOT TALKING」出演者。左から岡本圭人、sara、長野里美、平田満。

リーディング「NOT TALKING」出演者。左から岡本圭人、sara、長野里美、平田満。

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これはオリヴィエ賞受賞作家マイク・バートレットの戯曲をリーディングで立ち上げる企画。2006年にラジオドラマとして発表された作品で、4人のモノローグによって叙情的な世界観を立ち上げる。出演者には岡本圭人sara長野里美平田満が名を連ねた。

同僚のアマンダに思いを寄せつつも、とある事件を目撃したことから会話ができなくなってしまった若き新兵マーク役を演じる岡本は「人に秘密を明かすのはとても大変なことです。僕自身も経験があります。しかし、葛藤を乗り越えて言葉にすることで新しい世界(光)が見えてくることもあります。登場人物の告白が皆様に届き、皆様に光を感じてもらえることを願い、稽古に励みたいと思います」とコメント。

ある事件をきっかけに心に深い傷を負うアマンダ役のsaraは「モノローグだけで紡ぐ物語。人はみんな、誰かに何かを分かってほしいと思いながら、話し続ける。でも、それが相手にどう届いているかは知り得ない。自分の痛みも、相手の痛みも、その本人にしか感じることはできない。ですが、それぞれの孤独が、確かに重なり合う時間がこの作品にはあります」と作品の魅力を語る。

夫の不倫を知りつつ無言でピアノを弾き日々を過ごすルーシー役を演じる長野は「朗読劇は私も何度か経験していますが、これは一捻りも二捻りもしてあり(さすがイギリス人作家!)、本当にやりがいがあります。台詞を『読む』だけではきっと伝わらないんだから、まるごとルーシーになってみろ、と作家からのお達しが来ているような気さえします」と意気込みを述べる。

ルーシーの夫で、敬虔なクリスチャンでありながら不倫関係を続けるジェームズ役の平田は「イギリスに詳しくなくても、年齢、顔立ちに難があっても、主義主張に違いがあっても、人間誰しも持っている柔らかい部分に触れられたらいいな、と思います」と思いを述べた。

なお翻訳を髙田曜子、演出を荒井遼が担当。チケットの一般前売りは11月17日にスタートする。岡本、sara、長野、平田のコメント全文は以下の通り。

岡本圭人コメント

人には誰にも言いたくない秘密があると思います。話す必要はありません。ですが時を経て、信頼できる人に話すことで、

自分自身が、もしくは誰かが救われることもあると思います。「Not Talking」は四人の登場人物が顔を合わせずに、モノローグというひとりごとを告白していきます。

人に秘密を明かすのはとても大変なことです。僕自身も経験があります。しかし、葛藤を乗り越えて言葉にすることで新しい世界(光)が見えてくることもあります。

登場人物の告白が皆様に届き、皆様に光を感じてもらえることを願い、稽古に励みたいと思います。

saraコメント

モノローグだけで紡ぐ物語。人はみんな、誰かに何かを分かってほしいと思いながら、話し続ける。でも、それが相手にどう届いているかは知り得ない。自分の痛みも、相手の痛みも、その本人にしか感じることはできない。ですが、それぞれの孤独が、確かに重なり合う時間がこの作品にはあります。それは、劇場という特別な空間の中で、舞台と客席の垣根を越えてそれぞれの人生が重なり合う瞬間にもなるのではないかと思います。特別な瞬間を皆さまと共有できますことを楽しみに、お稽古に励みたいと思います!

長野里美コメント

「NOT TALKING」は不思議な戯曲です。かつて、またはたった今、一緒にいたはずの人たちが時空をずらしながら存在し、語る。それは思い出でもあり、今この瞬間の感情でもある。観る人ははじめ混乱するかもしれません。そして後から考えることがたくさん出てくるでしょう。まるでミステリーです。

なのに朗読劇!!

朗読劇は私も何度か経験していますが、これは一捻りも二捻りもしてあり(さすがイギリス人作家!)、本当にやりがいがあります。台詞を「読む」だけではきっと伝わらないんだから、まるごとルーシーになってみろ、と作家からのお達しが来ているような気さえします。

大好きな平田満先輩と夫婦役ですが、共に創るわけにいかず(何しろ時空がずれているので)、ひとりで頑張るよりほかありません。それでも皆さんと協力して、最後にはほっと安堵できるような世界を築きたいと心から思っています。

平田満コメント

翻訳劇とか特殊な状況の話を芝居にすると、どうしても「本当にわかっているの?」「それらしく見せようという気持ちはわかるけど」という声が聞こえるようで、居心地の悪さを感じてしまいます。

でも、不思議とリーディングだと想像の力もあり、もともとどういう人物なのか、外見や違和感を超えて、本質を共有できたように感じることがあります。

イギリスに詳しくなくても、年齢、顔立ちに難があっても、主義主張に違いがあっても、人間誰しも持っている柔らかい部分に触れられたらいいな、と思います。

もちろん、そこに達していないリーディングも多々あることを肝に銘じて、ですが。

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リーディング「NOT TALKING」

2024年12月15日(日)
東京都 新国立劇場 小劇場

スタッフ

作:マイク・バートレット
翻訳:髙田曜子
演出:荒井遼

出演

岡本圭人 / sara / 長野里美 / 平田満

※学生割引あり。

公演・舞台情報
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読者の反応

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めい🌟 @TMR15may

#スナックしおりん で昨日教えてもらった12/15(日)のリーディング『NOT TALKING』とても面白そう✨PARCO劇場の『ラヴ・レターズ』が好きなので観てこようかな?(笑)
https://t.co/Mpx5DanLCW

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