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これは、スペインの劇作家アントニオ・ブエロ・バリェホの戯曲「燃ゆる暗闇にて」をもとにしたミュージカル。演出をソン・ジョンワン、作曲・音楽監督をキム・ウニョンが手がけ、昨年韓国で初演された。劇中では盲学校を舞台に、1人の転校生がやって来たことを機に変化する学生たちの姿が、ロックテイストの楽曲に乗せて描かれる。ミュージカル版の日本初上演となる今回は、翻訳を吉田衣里、上演台本・訳詞を
渡辺は「先生役の壮さんに見守ってもらいながら、同年代のメンバーで支え合って作ってきた作品です。稽古場でやってきたことを、本番でもそのまま出せれば良いな」と開幕前の心境を語り、佐奈は「一筋縄ではいかない脚本に、キャスト一丸となって立ち向かってきました。魂や苦しみ、何から何までを燃やして、千秋楽まで突っ走っていきたい」と意気込む。坪倉は「初の経験となるWキャストを、佐奈ちゃんとやらせていただきます。キャストによって舞台の見え方も変わると思うので、ぜひ2人のイグナシオを観に来ていただけたら」と呼びかけた。
熊谷は「稽古後のことを“放課後”と呼んで残って練習するなど、みんなで練習に励んだ1カ月でした」と振り返り、「常に化学反応が起こる作品なので、私もドキドキを忘れず千秋楽まで駆け抜けたい」と話す。壮は「顔合わせの日から今日まで、日々上がっていくみんなのボルテージや技術、何より作品にかける前向きな思いを感じ、背中を押してもらうことが多い稽古場でした」と述懐し、「千秋楽まで、みんなをしっかり愛して、良い学校の先生でありたいなと思います」と語った。
終始和気あいあいとした雰囲気で進行した本取材では、出演者たちが佐奈と坪倉が演じる転校生イグナシオの印象の違いについて言及する場面も。坪倉演じるイグナシオに対しては「セクシー」、佐奈演じるイグナシオに対しては「ワイルド」という声が上がった。また、渡辺は「稽古場での印象だと、柔(坪倉)と剛(佐奈)というイメージ」と表現した。
最後に、渡辺が「この作品で描かれるテーマは、すべての人に当てはまるものだと思っています。個人的には、自分の幸せを見つめ直すきっかけや、今後何かを選択するときに頭によぎるような作品になれば良いなと思います。キャスト一同、最後まで誠心誠意走り抜けていきますので、応援よろしくお願いします」と観客にメッセージを送り、その場を締めくくった。
上演時間は休憩含む約2時間30分。公演は10月13日まで。
ミュージカル「燃ゆる暗闇にて」
2024年10月5日(土)~2024年10月13日(日) ※公演終了
東京都 サンシャイン劇場
スタッフ
翻訳:吉田衣里
上演台本・訳詞:
演出:
音楽監督:落合崇史
出演
※日高麻鈴の「高」ははしご高が正式表記。
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