台湾の王嘉明と日本の
これはTIFA(台湾国際芸術フェスティバル)の1プログラムとして行われる演目。共にヨーロッパの国際舞台芸術祭で注目を集めている王とタニノが、かつて大衆浴場だったとある場所を舞台にした物語を繰り広げる。出演者には台湾からFa、楊迦恩(ヤン・ジャエン)、崔台鎬(ツゥエ・タイハウ)、陳以恩(チェン・イーエン)、洪佩瑜(ホン・ペイユー)、日本から
開幕に際し、王嘉明は「探索の旅は『おとぎ話』から始まり、一時は川端康成の『眠れる美女』によって導かれましたが、すぐに迷宮に迷い込み、絶え間なく曲がりくねった暗く湿った路地を歩いていました。長い目で見ると、我々は不可解にも、元のものとは全く異なるように見える出発点に戻ってきました。その後も、正しい軌道から逸脱した旅を共に探索するために、観客が私たちと一緒にいることが必要です」とコメント。
タニノは「それぞれの国を何度も行き来して、長い時間をかけて話し合い、共に作品を作る運命が回ってきた意味を探そうとしました。それから創作へのイマジネーションは様々な方向へ発展していき、それは今も止まることなくスリリングに展開しています。王さんはじめ、台湾の俳優、スタッフの方々との共同製作でどのような化学反応が起きるのか私自身とても楽しみです。きっと目眩くファンタジーの世界をお見せできると思います」と語った。
公演は明日4月28日まで行われる。
王嘉明 コメント
創作は常に「他者」への反発から生まれます。「他者」には、あらゆる種類の観客(親戚、友人、見知らぬ人など)、様々な分野の傑作、故人の先輩、無形の価値、そしてもちろん、自分自身が含まれます。「他者」は私たちの身体の中隅々まで、知られざるうちに、異なる形で存在します。この交換の中の「他者」であるタニノクロウは、リビングルームに座り、ただ自分自身として存在しながら、その大きな丸い目で私をじっと見つめていました。このプロダクションの共同演出家兼共同脚本家として、私たちはお互いを鞭打ち、創作を推し進めていきました。お互いに薦め合ったお菓子を食べながら、時々、まだ開けていなかったキャビネットを開けると、様々な雑貨でごちゃごちゃになっていることがわかります。驚きながら記憶の痕跡を探しているときに、振り向くと空っぽの屋根裏部屋しか見えませんでした。探索の旅は「おとぎ話」から始まり、一時は川端康成の「眠れる美女」によって導かれましたが、すぐに迷宮に迷い込み、絶え間なく曲がりくねった暗く湿った路地を歩いていました。長い目で見ると、我々は不可解にも、元のものとは全く異なるように見える出発点に戻ってきました。その後も、正しい軌道から逸脱した旅を共に探索するために、観客が私たちと一緒にいることが必要です。
タニノクロウ コメント
「童話、御伽噺のような作品を作ろう」というところからプロジェクトは始まりました。
それぞれの国を何度も行き来して、長い時間をかけて話し合い、共に作品を作る運命が回ってきた意味を探そうとしました。それから創作へのイマジネーションは様々な方向へ発展していき、それは今も止まることなくスリリングに展開しています。
王さんはじめ、台湾の俳優、スタッフの方々との共同製作でどのような化学反応が起きるのか私自身とても楽しみです。
きっと目眩くファンタジーの世界をお見せできると思います。
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TIFA2024 Shakespeare’s Wild Sisters Group(Taiwan) X NIWAGEKIDAN PENINO(Japan)「誠實浴池」
2024年4月26日(金)~2024年4月28日(日) ※公演終了
台湾 國家戯劇院(台湾台北国立劇場)
スタッフ
作・演出:王嘉明 /
出演
Fa / 楊迦恩 / 崔台鎬 / 陳以恩 / 洪佩瑜 /
おきらく台湾研究所 @okiraku_tw
ステージナタリー「舞台は大衆浴場だった場所、王嘉明とタニノクロウの新作「誠實浴池」台湾で幕開け」 https://t.co/uQgSIP88mi 國家戯劇院で上演。