TEAM NACSソロ企画、森崎博之の農業ショーは「トップバッターだからこそ変化球で」

「TEAM NACS Solo Project 5D2 -FIVE DIMENSIONS II-『Hiroyuki Morisaki AGRIman SHOW』」に出演する森崎博之の取材会が、本日1月11日に行われた。

TEAM NACSが2011年以来12年ぶりに行うソロプロジェクト「5D2-FIVE DIMENSIONS」は、メンバーの森崎、安田顕、戸次重幸、大泉洋、音尾琢真が各々の個性を生かした公演を順に行うもので、“5つの異次元”を届けることを目指している。2011年と同様、今回も5人のトップバッターを務める森崎。2011年のソロプロジェクトでは、森崎がTEAM NACSの芝居をリメイクした作品「LOOSER 6」を上演し、安田が“ひとり語り”、戸次がコント、大泉がワンマンショー、音尾がロックバンドでのパフォーマンスを披露した。

森崎は「2011年は、“5つの異次元”と言いつつも、結果的にどこかまとまってしまった印象だった」と述べ、今回は「思い切り尖ったものを作りたい」との考えから、自身の得意分野である農業を生かした「Hiroyuki Morisaki AGRIman SHOW」を立ち上げる。森崎は「あとに続くメンバーが個性を出せるように、トップバッターだからこそ変化球を投げたい」と意気込みを語った。なお「AGRIman SHOW（アグリマンショー）」というタイトルは、「大泉ワンマンショー」を文字ったものだ。

本公演では、森崎が人生で初めて取り組む一人芝居をオムニバス形式で披露するほか、農業を軸にしたイリュージョン、歌やダンス、料理などの多彩なコーナーを取り入れ、エンタテインメントショーを作り上げる。森崎は「周囲から『どんなものになるか想像がつかない、捉えどころのないイベントだ』と思われているという、“手応え”があります（笑）」とおちゃめに笑いつつ、「日本で1番農業に精通している俳優が手がける、堅苦しくなく誰でも楽しめるショーです」と自信を見せた。

一人芝居について、森崎は「これまでTEAM NACSの芝居では言ったことがないんですけど……今回は（観る人に）泣いていただきたい」と語る。約15年前からテレビ番組「あぐり王国北海道NEXT」のMCを務め、毎週各地の農家に足を運び得てきた経験から、森崎は「農業にまつわる話のほとんどは、暗いものでなく美しいものです」と意見を述べつつ、「じわーっとお客さんの心を引き込むような芝居にしたい」とコメント。さらに「これまでは信頼できる俳優がいたからこそ台本執筆や演出ができましたが、今回（一人芝居で）演じるのは自分だけ。そこで、自分より若い演出家に依頼し、2人で意見を出し合って芝居を作っています」と話す。「自分は農業熱が高すぎるので、逆にドライな性格の方にお願いしています」と明かし、笑いを誘った。

「『Hiroyuki Morisaki AGRIman SHOW』はこれまでの経験やスキルをすべて織り交ぜたもの」と話す森崎は、「お客さんには、次の日からの食事が楽しくなったり、人生が豊かになったりするような、“お土産”を持って帰ってもらえるはず」と期待を込め、取材会を締めくくった。

公演は2月18日から26日まで東京・サンシャイン劇場、3月11・12日に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール、18・19日に北海道・カナモトホール（札幌市民ホール）にて。チケットの一般販売は1月21日10:00にスタートする。