劇団四季 ミュージカル「ウィキッド」が明日8月15日に大阪・大阪四季劇場にて開幕。それに先がけ、昨日13日に最終通し稽古が行われた。
「ウィキッド」は、「オズの魔法使い」に登場する“西の悪い魔女”エルファバと、“善い魔女”グリンダの前日譚が描かれるミュージカル作品。
生まれつき緑色の肌を持ち、不思議な魔力を持つエルファバは、周囲から理解されず、心を閉ざしている。足が不自由な妹の面倒を見るため、オズの国にあるシズ大学に入学することになった彼女は、そこで自分とは正反対の、美しく人気者のグリンダと出会う。最初は衝突する2人だったが、ある出来事をきっかけに友人関係に。さらにエルファバは、オズの魔法使いに会うため、エメラルドシティーへと向かうのだが……。
スティーヴン・シュワルツの豊かな楽曲に乗せて描かれるのは、エルファバとグリンダの成長と葛藤の物語。自分の才能に気づき、人生で初めて希望と愛を知るエルファバは、力強くダイナミックな歌声で彼女の思いを溢れんばかりに表現する。一方のグリンダは、チャーミングな場面はひたすらチャーミングに、しかしエルファバとの出会いによって複雑な感情を得ていくシーンでは、芯のある声でグリンダの内面を歌い上げた。
さらに本作では、世間の風評がどんなにあいまいなものであるか、という視点も描かれる。“西の悪い魔女”はなぜ“悪い魔女”と呼ばれるようになったのか。その背景にはさまざまな人たちの思惑が渦巻いていて……。ファンタジーでありながら鋭く現実を照射する展開に、本作が長く愛されるゆえんがある。
開幕に際しグリンダ役の山本は「グリンダは、キュートで明るい人気者。その彼女がエルファバというかけがえのない友人と出会い、大きく成長していきます。劇中では、こうした二人の少女の友情が描かれていく一方で、オズの魔法の世界を存分に感じさせてくれる煌びやかな場面や、物事の善悪とは何かと問いかけられるような場面もあり、多面的な魅力に溢れています。作品の感動をしっかりお届けできるよう、精一杯演じたいと思います」とコメント。
エルファバ役の江畑は「生来の緑の肌というコンプレックスを抱えたエルファバは、愛されることを知らずに生きてきた孤独な少女です。そんな彼女が、グリンダやフィエロという存在に出会い、本当の友情と愛を学んでいきます。困難に立ち向かいながら、決断をしていく彼女の生き様は、きっと観る方の心を打つはずです。難しい役どころですが、稽古で積み上げてきた成果を皆様にお見せ出来るよう、全身全霊で役に取り組みたいと思います」と意気込みを述べた。
上演時間は休憩を含む約3時間。公演は来年7月6日まで行われる。
劇団四季 ミュージカル「ウィキッド」2024・2025年 大阪公演
2024年8月15日(木)~2025年7月6日(日)
大阪府 大阪四季劇場
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