10月28日の20歳の誕生日を目前に行われた今回のライブでは、中山のエンタテインメント性をフルに発揮したさまざまな企画が繰り広げられた。開演前には中山が「『自分的にも許せないな』と思う、10代でやり残したこと」に挑戦するというロケ映像が流れる。彼女が訪れたのは千葉・マザー牧場。かつてレギュラー番組「エビ中++」で訪れた際にバンジージャンプを飛べなかった遺恨を持つ中山は、“親衛隊”として招いた小林歌穂に見守られて見事バンジーを成功させ、エビ中ファミリー(私立恵比寿中学ファンの呼称)から大きな拍手を浴びた。
その後はおなじみの「ebiture」を中山が「中山莉子の生誕祭始まります!」「スターダストの中山です!」と歌詞を変えて歌ったバージョンが流れ、ファミリーを盛り上げる。カラフルな着物風のドレスで登場した中山はバトンを回しながら「ペコペコリーヌ」を楽しげに歌い、ステージを軽やかなステップで行き来しつつ「大好きだよ」を披露した。続く「あるあるフラダンス」では、エビ中メンバーから募集したという“中山あるある”をスケッチブックをめくりながら紹介。中山はメンバーたちの鋭いツッコミにたじたじになりつつ「こんな私ですけど、これからもよろしくお願いします!」と、メンバーやファミリーに呼びかけた。
MCで中山は冒頭のバンジージャンプロケを振り返り「本当は飛ぶ気なかったの!(笑)」と本心を暴露。しかし多数の来園者が見守っていたこともあり、スタッフに背中を押してもらって強引に成功させたと当日の状況を明かした。続いては中山がTwitterで事前に募集した質問に答えるコーナーへ。すさまじいスピードで質問用紙を開いていく中山は「とりあえず今の気持ちを」という問いに「焦るな、中山!(笑)」と自身でツッコミつつ、今回の衣装のポイントを「ハタチということで振り袖衣装にしました」と話し、「エビ中のMVをプロデュースするなら?」という質問に「セットを作り込んで、フリフリの衣装のかわいい感じでやりたい」、「エビ中のどこが好き?」という質問に「個性を伸ばしてくれるところ!」と答えるなど、ここでしか聞けない回答の数々を繰り広げた。
「23回目のサマーナイト」ではさまざまなシチュエーションでのメンバーとのデート気分が楽しめるミュージックビデオの“中山バージョン”が上映され、浴衣やスーツなど多数のファッションでファミリーを大喜びさせた。「ラブリースマイリーベイビー」をキュートな振り付けと共に披露したあと、中山は自身が制作したという「23回目のサマーナイト」の映像について「MV丸パクリ……じゃない、丸再現ですよ! メンバーがどこで撮ったかLINEして教えてもらいました」と笑顔で語った。続くコーナーには中山が「こんな方に来ていただけるとは……」と恐縮しつつゲストを呼び込み、小林歌穂が「出づらいわ!(笑)」とツッコミを入れながら登場。ここで2人はYouTubeの動画企画「エビ中の動画とか」で真山りかと星名美怜が挑戦した、お互いのことをどれだけ知っているかを当てるクイズに挑む。「2人が初めて遊んだ場所は?」という問題に中山は「えっ、知らない!」と即答。さらにクイズの趣旨を無視して口頭で相談する2人の様子に笑いが起こるが、2人は「原宿」と答えを出し見事正解。その後もなんとか正解をひねり出し、2人の絆の深さを伺わせた。
ここで小林は中山の依頼を受けて書いた手紙を朗読。ひと足先に20歳を迎えた小林は「早く莉子ちゃんと乾杯したいなと思っています」と話し、「『おばあちゃんになっても仲良しでいようね、と言うか一緒にいると思う』って言ってもらえてうれしかった」と、中山との友情への感謝を述べた。小林がステージを去ったあと、中山はカバー曲を連続で披露することを宣言し、20歳を目前に控えた中山にぴったりのYUI「Thank you My teens」をまっすぐに前を見据えつつ熱唱。さらにmiwa「ヒカリヘ」をパワフルに歌い上げ、Negicco「ねぇ バーディア」を笑顔でパフォーマンスした。
歌い終えた中山は20歳を迎えての目標を語る。コロナ禍の中で無観客ライブも経験した中山は「皆さんのありがたみが本当にわかりました。ライブをたくさんしたいし、踊って歌ってをもっとやりたい」とエビ中としての意気込みを明かしつつ「私は写真を撮ることが好きなので、いつか私が撮った生写真をみんなに届けたいです。あと、また写真集を出したいです。22歳の誕生日で出すのを目標にがんばります! それまで付いてきてください」と笑顔で話し、ステージをあとにした。
Tシャツ姿に着替えた中山はファミリーの手拍子に迎えられて勢いよくステージに登場し、アンコール1曲目として「制服報連相ファンク」をアグレッシブにパフォーマンス。さらに「オメカシ・フィーバー」を、グッズのペンライトを手に満面の笑顔で歌い踊った。最後に中山はこの日のライブを振り返り「この空間を“楽しい”で埋めたかったんですが、それができたんじゃないかと安心しています」と、ほっとした表情で話す。そして会場のファンと記念撮影を行い、記念すべき20歳の生誕ライブを締めくくった。
中山莉子生誕ソロライブ「中山莉子の生誕祭。」2020年10月11日 ステラボール セットリスト
01. ペコペコリーヌ
02. 大好きだよ
03. あるあるフラダンス
04. 23回目のサマーナイト
05. ラブリースマイリーベイビー
06. Thank you My teens(オリジナル:YUI)
07. ヒカリヘ(オリジナル:miwa)
08. ねぇ バーディア(オリジナル:Negicco)
<アンコール>
09. 制服“報連相”ファンク
10. オメカシ・フィーバー
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中山莉子20歳目前の生誕ソロライブ、会場を“楽しい”で埋め尽くす https://t.co/Z2Zd6SrdJE